<PGM世界ジュニアゴルフ選手権日本代表選抜大会 北海道予選>

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北海道で初めての予選が4月20日、北海道・桂GC(15-17歳男子6903ヤードほかカテゴリー別)で58人が参加し、林間に雪が残るトーナメントコース(ニトリレディス開催)で行われた。

15-17歳の部男子で吉田歩生(東京・かえつ有明高2年)が、3バーディー、5ボギーの2オーバー74をマークし、トップで決勝大会(5月9~11日、岐阜・花の木GC)に進んだ。同女子は、畑岡奈紗(茨城・翔洋学園高1年)が2アンダー70の好スコアで1位通過を果たした。13-14歳の部男子は、国枝太一(北海道・陵陽中3年)が4オーバー76、同女子は政田夢乃(北海道・新川西中2年)が7オーバー79でそれぞれ1位通過を果たした。11-12歳の部女子で、福晏蘭(北海道・黒川小6年)が5番パー3(130ヤード)でホールインワンを達成した。(※●は日冠に安)
世界ジュニアゴルフ選手権(7月、米国サンディエゴ)を目指す決勝大会進出者は以下の通り。

15~17歳の部
【男子】 ①吉田歩生(東京・かえつ有明高2年)74 >>成績表
【女子】 ①畑岡奈紗(茨城・翔洋高1年)70 >>成績表
13~14歳の部
【男子】 ①国枝太一(北海道・陵陽中3年)76 >>成績表
【女子】 ①政田夢乃(北海道・新川西中2年)79 >>成績表
11~12歳の部
【男子】 ①宝泉研輝(北海道・幌南小6年)77 >>成績表
【女子】 ①西澤里世(北海道・資生館小6年)83 >>成績表
9~10歳の部
【男子】 ①小村隼士(北海道・平岸小5年)85 >>成績表
【女子】 ①島田ゆら(北海道・大麻小4年)79 >>成績表
(注)同スコアの順位は18番からのカウントバックによる
【協会広報ライター・赤坂厚】

 

【大会雑観】

15-17歳の部男子


15-17歳の部男子 吉田歩生(東京・かえつ有明高2年)
15-17歳の部男子では吉田歩生(いぶき、東京・かえつ有明高2年)が、2オーバー74にまとめて、決勝大会(5月9~11日、岐阜・花の木GC)に進んだ。所用のため、4月2日の関東予選を取りやめて、北海道で挑戦。前夜に北海道に入り「きょうが初めてのラウンドだったので慎重にいった。コースがうねうねしていて、距離感が分からず、クラブ選択に苦労したけど、フェアウエーがふかふかでターフが取れて気持ちよかった」と笑顔を見せた。いきなり1番で右の林に入れてボギーにしたが、3番パー5で第2打をグリーン奥にこぼし、アプローチを寄せてバーディーを奪った。ボギーが先行する展開だったが、粘って2位に1打差で通過。185センチの長身でドライバー飛距離も290ヤードの大型選手。石川遼のアマ時代の優勝をテレビで見て「10歳だったんですけど、自分も出来ると勝手に思って始めました」という。「タイガー(ウッズ)も立ったトーリパインズ(米サンディエゴの世界ジュニア会場)に僕も立ちたい」と、決勝大会に意欲を見せた。
15-17歳の部女子


15-17歳の部女子 畑岡奈紗(茨城・翔洋高1年)
15-17歳の部女子では、畑岡奈紗(茨城・翔洋高1年)が後半スコアを伸ばして、2アンダー70で決勝大会(5月9~11日、岐阜・花の木GC)に進出した。インスタートで2つボギーが先行。「最初は距離感が合わなかった」という。17番で3メートルをいれ、18番では15ヤードのチップインを決めてイーブンに戻して波に乗った。折り返して5番で4メートル、6番では第2打を50センチに寄せて連続バーディーと、納得のいくゴルフになった。関東予選と茨城県ジュニアの日程が重なったため、北海道で通過を目指した。茨城県在住で「プロの大会も多くて、男子のツアー選手権でボランティアもしたことがあります。小田孔明選手や矢野東選手の組でボードを持った。ゴルフが好きになった」という。決勝大会に向けて「一昨年も出たんですけど花粉症でだめだった。体調管理をしっかりして行きたい」と話していた。
13-14歳の部女子


13-14歳の部女子 政田夢乃(北海道・新川西中2年)
13-14歳の部女子で、政田夢乃(北海道・新川西中2年)が今度こそ世界を狙う。会場は昨年の女子ツアー、ニトリレディスに出場した(予選落ち)思い出のコース。「北海道で予選があってうれしさ半分、でもコースが難しいので不安半分でした」という。この日はバーディー1つ。「パターが入らなくて、最初はよかったショットがだんだん崩れてしまった。後半持ち直したけどチャンスが決まらなかった」と、7オーバー79に納得はしていない。昨年は11-12歳の部関東予選を1位で通過したが、決勝大会では世界ジュニア切符は届かなかった。「去年はショットが悪くて悔しい思いをしたんで、あと1カ月でしっかり練習したい。パターで崩れることがないようにしたい」と、リベンジを目指す。
13-14歳の部男子

13-14歳の部男子 国枝太一(北海道・陵陽中3年)
13-14歳の部男子では、国枝太一(北海道・陵陽中3年)が4オーバー76で1位通過した。172センチながら59キロと細身の体に、テーピング姿が痛々しい。「トレーニングのしずぎで、左腕の筋と腰を痛めてしまった」と、テーピングとコルセットで出場。それでも、バーディーを2つ奪い、ボギーを6つに抑えて「こんなスコアが出るとは思っていませんでした。普通通りに出来ないので1打でも縮めようと思った」と振り返った。去年、他大会の全国大会などに出場。「北海道では飛ぶ方(ドライバー270ヤード)なんですけど、全国では普通。それで、鍛えようとトレーニングしすぎてしまった。病院では『体が壊れる寸前』といわれました」と反省。決勝大会に向け「世界に行きたいので、出るからには結果を出したい」と意欲を見せた。
11-12歳の部女子

11-12歳の部女子 福晏蘭(北海道・黒川小6年)
11-12歳の部女子で福晏蘭(あんな、北海道・黒川小6年)がホールインワンを達成する快挙を演じた。インスタートで折り返した5番パー3(130ヤード)で、6番アイアンを使ってエースを達成した。「初めてでした。見えました。こう…トン、トン、ツーッ、カコンって入りました」と解説。「今までピンに当たったことはあったんですけど、まさか入るとは思いませんでした」と話した。ちょっと表情が硬かったのは、思うようなスコアにならなかったから。「難しかった。パットが全然読めなくて3パットを5回もしてしまった」と、85のスコアを振り返った。上がってきたときはトップだったが、結果は1位に2打差の3位で決勝大会に進めなかった。それでも、井上透代表理事からお祝いのボールなどを贈られ、みんなから拍手で祝福されると、笑みもこぼれていた。

 

【大会コメント】


11-12歳の部男子でトップ通過した宝泉研輝(北海道・幌南小6年)
◇11-12歳の部男子でトップ通過した宝泉研輝(北海道・幌南小6年)◇
「3パットがなくてパットがよかった。ショットはぶれていたので、バーディーはなくて、全然納得していません。将来はプロになって世界で戦いたいので、毎日素振り200回しています。決勝では、試合で友達になった川畑京太郎君に会えるので楽しみです」

11-12歳の部女子でトップ通過した西澤里世(北海道・資生館小6年)
◇11-12歳の部女子でトップ通過した西澤里世(北海道・資生館小6年)◇
「前半、ショットが左ばっかり行っていた。後半はまっすぐ行って、パットも2パットだったから、安定してきたと思う。予選に出るので、1週間ぐらい一生懸命練習してきた。決勝ではスコアが悪くなってもあきらめず、他の選手が良かったときはほめてあげるよういしたい」

9-10歳の部男子でトップ通過の小村隼士(北海道・平岸小5年)
◇9-10歳の部男子でトップ通過の小村隼士(北海道・平岸小5年)◇
「ドライバーは大体良かった。パターはちょっと良かった。ショットはダフリ気味でだめだった。でもベストスコア(85)が出たのは良かった。苦手のアプローチとパターをしっかり練習して、決勝大会に行きたい」

9-10歳の部女子でトップ通過の島田ゆら(北海道・大麻小4年)
◇9-10歳の部女子でトップ通過の島田ゆら(北海道・大麻小4年)◇
「楽しかった。パターとかも1回で入ったのがあった。今までで一番いいスコアだった(79)。ゴルフを始めて3年で、アプローチが得意。決勝大会が楽しみです。練習頑張る」