<PGM世界ジュニアゴルフ選手権日本代表選抜大会 沖縄予選>

>>PGM 世界ジュニアゴルフ選手権 日本代表選抜大会要綱へ

4月4日、沖縄・沖縄国際GCで71人が出場して沖縄で初開催の予選が行われた。

15-17歳の部男子は金城五貴(沖縄・北中城中3年)が、海から吹き付ける強風の中を6オーバー78で回り、トップで決勝大会(5月9~11日、岐阜・花の木GC)に進んだ。同女子では、星川ひなの(沖縄・真志喜中3年)が6番でOBをしてトリプルボギーをたたきながらも、4オーバー76にまとめて1位通過した。13-14歳の部男子は、宮里海翔(沖縄・真志喜中1年)と與那嶺夏翔(沖縄・今帰仁中2年)が85で並んだが、カウントバックで宮里がメダリストになった。同女子では、金城和歌奈(沖縄・西崎中3年)が79で回り、1位で決勝大会に進んだ。
世界ジュニアゴルフ選手権(7月、米国サンディエゴ)を目指す決勝大会進出者は以下の通り。

15~17歳の部
【男子】 ①金城五貴(沖縄・北中城中3年)78 >>成績表
【女子】 ①星川ひなの(沖縄・真志喜中3年)76 >>成績表
13~14歳の部
【男子】 ①宮里海翔(沖縄・真志喜中1年)85②與那嶺夏翔(沖縄・今帰仁中2年)85 >>成績表
【女子】 ①金城和歌奈(沖縄・西崎中3年)79②宮城夕夏乃(沖縄・嘉数中2年)82 >>成績表
11~12歳の部
【男子】 ①豊里裕士(沖縄・恩納中1年)82 >>成績表
【女子】 ①比嘉里緒菜(沖縄・志真志小6年)75②高橋夢羽(神奈川・荻野中1年)79 >>成績表
9~10歳の部
【男子】 ①仲桝克希(沖縄・泊小5年)88 >>成績表
【女子】 ①賀数心南(沖縄・城岳小4年)78 >>成績表
7~8歳の部
【男子】  >>成績表
【女子】 ①小潮川せり(沖縄・与那城小3年)85 >>成績表
(注)同スコアの順位は18番からのカウントバックによる
【協会広報ライター・赤坂厚】

 

【大会雑観】

15-17歳の部男子



15-17歳の部男子 金城五貴(沖縄・北中城中3年)
15-17歳の部男子では、金城五貴(いつき、沖縄・北中城中3年)が、強風の中をうまくまとめて6オーバー78で、決勝大会(5月9~11日、岐阜・花の木GC)に駒を進めた。夜明け前から強風が吹き荒れ、時折突風になる悪コンディション。トップスタートでもろに影響を受けてバーディーこそ奪えなかったが「いまスイングを調整中なので、その練習と思ってやったので、緊張しなかったのがよかったのかもしれません」と、ボギー6つに抑えた。これまでスライス系の球筋だったのを「インパクトの後のフォームを変えて、将来に向けてフック系にしている」という。「まだコントロールできるようになっていない」ため、慎重になったのも功を奏した。沖縄で初開催となった予選のことは、練習場に張ってあったポスターで知ってエントリーした。「世界につながるので行ってみたい。決勝大会でも新しい自分のゴルフをしたい」と意欲をみせた。
15-17歳の部女子


15-17歳の部女子 星川ひなの(沖縄・真志喜中3年)
15-17歳の部女子は、星川ひなの(沖縄・真志喜中3年)が強風の中を粘って1位通過を果たした。6番で右OBをたたいてトリプルボギー。「すごいショックだったけど、気持ちを切り替えて『パーを取ろう』と念じた」という。8番で90ヤードの第2打でフォローの風をうまく読んで1・5メートルにつけるバーディーを奪うなど4オーバーで折り返した。後半は4ホールで2メートル前後のパーパットを入れるなど「拾って、拾って全部パーにしました」と、4オーバー76は納得の出来だった。風の強い沖縄だけに「ゴルフの先生から『風に負けない球を打つように』といわれて、練習していた」と、アゲンストではパンチショットを多く使ったという。決勝大会(5月9~11日、岐阜・花の木GC)では「沖縄代表として行くからには日本代表を目指します。自分らしさを出したい」と、この日の粘りの再現を目指す。
13-14歳の部女子


13-14歳の部女子 金城和歌奈(沖縄・西崎中3年)
13-14歳の部女子の金城和歌奈(沖縄・西崎中3年)が「粘りました。耐えました」と強風の中を、7オーバー79で切り抜けて、1位で決勝大会(5月9~11日、岐阜・花の木GC)に進出した。練習ラウンドなしのぶっつけ本番に強風が加わり、コースの攻め方に苦労した。「コースを知らなかったので、とにかく全部ショートさせるつもりでグリーンを狙いました。オーバーするとだめだと思ったので」と、アプローチで拾う作戦。最終18番で右4メートルを決めて、70台でフィニッシュした。「自然には負けます。でも、風のわりにはよかったと思います」と笑顔を見せた。幼稚園のころからゴルフを始めたが、小学校では陸上もやっていた。「短距離をやっていましたが、おかげで下半身が鍛えられたと思います」という。「決勝大会では、本土の人たちに勝って、上位に入りたい」と意気込んでいた。
11-12歳の部女子

11-12歳の部女子 比嘉里緒菜(沖縄・志真志小6年)
11-12歳の部女子の比嘉里緒菜(沖縄・志真志小6年)が、75の好スコアで決勝大会(5月9~11日、岐阜・花の木GC)に進んだ。これまでの自己ベストは85。強風の中、一気に10打も縮めるゴルフに「1週間ぐらい前からお父さんとレンジでショット練習を2時間、アプローチを1時間ぐらいしたから」と笑顔を見せた。風に対して「向かい風は2番手上げて、追い風には2番手下げてクラブ選択した」と、3つのバーディーも取った。ゴルフを始めて3年弱で、試合で1位になったのは初めて。「決勝大会では今日よりもショットをよくして、75で回りたい」と、自己ベスト再現を目指している。
11-12歳の部男子


11-12歳の部男子 豊里裕士(沖縄・恩納中1年)
11-12歳の部男子は、豊里裕士(沖縄・恩納中1年)が82をマークし、1打差でトップとなり、決勝大会(5月9~11日、岐阜・花の木GC)に進出した。「ショートゲームが得意」というように、風の中でグリーンを外しても何とか拾ってまとめた。ベストスコアは79で「82だったけど、今日の風なら自分ではいいほうだと思います」と振り返った。いつもレンジで目標を決めてアプローチ練習をしている。決勝大会に向けて「今よりもいいプレーをする。アプローチは30センチ以内に寄せたい。1つ1つのショットを大切にして、イーブンで回りたい」と、自己ベスト更新を狙っている。

 

【大会コメント】


13-14歳の部男子で1位通過した宮里海翔(沖縄・真志喜中1年)
◇13-14歳の部男子で1位通過した宮里海翔(かいと、沖縄・真志喜中1年)◇
「風が強くてフェアウエーを狙ったけどうまくいかなかった。でも、セカンドがよかったんで。課題はティーショットとアプローチです。決勝大会までもっといいスコアが出せるように努力して、集中して練習したい」

9-10歳の部男子で1位通過した仲桝克希(沖縄・泊小5年)
◇9-10歳の部男子で1位通過した仲桝克希(沖縄・泊小5年)◇
「ドライバーがよくて、アプローチもよくて、でももう少しパーが取れたらよかった。今日は風もあったのでお父さんから低く打ちなさいといわれた。最終ホール(ロング)で3打目の70ヤードをPSで打ったら、見ていた人が拍手してくれた。行ったら球がなかったのでカップ見たら入っていました。イーグルは初めてで、ラッキーって感じでした」

9-10歳の部女子で1位の賀数心南(沖縄・城岳小4年)
◇9-10歳の部女子で1位の賀数心南(ここな、沖縄・城岳小4年)◇
「もったいないところもあったけど、パーが9つ取れたのでよかった。風が強かったけど、狙うところを決めて打ったら、いい所に落ちた。ゴルフは去年の8月から本格的に始めた。決勝大会では、アドレスをちゃんとやって、狙いを決めて打ちたい。優勝できるように練習します」