<PGM世界ジュニアゴルフ選手権日本代表選抜大会 関東予選(1)>

>>PGM 世界ジュニアゴルフ選手権 日本代表選抜大会要綱へ

4月1日、栃木・サンヒルズCCWESTコースで11-12歳の部女子など5カテゴリーが167人の出場で行われた。

11-12歳の部女子で、西郷真央(千葉・麗澤中1年)が3番で第2打を直接入れるイーグルなどで2アンダー70をマークし、首位で決勝大会(5月9~11日、岐阜・花の木GC)に進んだ。5打差2位に入った平木亜莉奈(群馬・下里見中1年)も同じ3番で第2打をバンカーから直接入れるイーグルをマークした。9-10歳の部男子は坂田一真(千葉・本町小5年)が3オーバー75、同女子は越田泰羽(神奈川・上矢部小5年)が4オーバー76でそれそれ1位となり、決勝大会に進出。7-8歳の部男子は小林翔音(しょおん、東京・半田小3年)が5アンダー67、同女子では2年前の世界代表の西山知里(山梨・山梨大付小3年)が1オーバー73と、ともに好スコアでトップ通過した。
世界ジュニアゴルフ選手権(7月、米国サンディエゴ)を目指す決勝大会進出者は以下の通り。

11~12歳の部
【女子】 ①西郷真央(千葉・麗澤中1年)70②平木亜莉奈(群馬・下里見中1年)75③佐藤有仁加(栃木・宇都宮大教育学部付小6年)76④水野円琳(東京・杉並学院中1年)76⑤望月美甫(静岡・田子浦小6年)77⑥勝見梓(群馬・休泊中1年)80⑦岩井千怜(埼玉・中山小6年)80 >>成績表
9~10歳の部
【男子】 ①坂田一真(千葉・本町小5年)75②大野倖(千葉・吉岡小5年)79③宮下優輝(埼玉・戸塚南小5年)80④斎藤光(東京・淵江第一小5年)81⑤関根東馬(茨城・大洗小4年)81⑥楠大俊(神奈川・元石川小5年)86 >>成績表
【女子】 ①越田泰羽(神奈川・上矢部小5年)76②荻原いなほ(埼玉・明戸小5年)79③佐藤夏恋(千葉・白幡小4年)80④高橋琴音(東京・清瀬第十小5年)82⑤山本渚月(栃木・北郷小5年)83 >>成績表
7~8歳の部
【男子】 ①小林翔音(東京・半田小3年)67②本大志(神奈川・末吉小)70③市村龍我(長野・軽井沢中部小3年)74 >>成績表
【女子】 ①西山知里(山梨・山梨大付小3年)73②藤代成実(埼玉・八幡小3年)80③中村心(千葉・東郷小3年)83 >>成績表
(注)同スコアの順位は18番からのカウントバックによる
(注)関東予選から新学校、新学年で表記
【協会広報ライター・赤坂厚】

 

【大会雑観】

11-12歳女子


11-12歳女子 西郷真央(千葉・麗澤中1年)
11-12歳女子では西郷真央(千葉・麗澤中1年)が2アンダー70の好スコアをマークした。1番をボギーでスタートし「気持ちを切り替えようと思った」という矢先の3番。残り130ヤードの第2打を9番アイアンで打つと「手前に落ちて転がって、ピンに軽く当たって入ったのが見えた」というイーグルで一気に流れを変えた。後半はすべてパーオンし、13番で7メートルを入れてバーディーを奪った。終始安定したゴルフで首位通過。「ドライバーの調子がよくなかったので、フェアウエーキープを心がけたのがよかった」と、振り返った。試合でのベストスコアが70.「ベストを出したかった」と最終18番の5メートルのチャンスを狙ったが入らず、悔しがった。「決勝大会では、今日の成績で調子に乗らないようにしたい」と、気を引き締めて臨む。
9-10歳の部女子

9-10歳の部女子 越田泰羽(神奈川・上矢部小5年)
9-10歳の部女子で、越田泰羽(神奈川・上矢部小5年)が4オーバー76でトップ通過を果たした。「楽しかったです。みんなと競い合って勝てたのがうれしい」と笑顔を見せた。インスタートの11番でいきなりダブルボギー、12番をボギーにする序盤だったが、16番ロングでバーディー、18番では第2打を50センチにつけて盛り返した。143センチと大柄で「学校でも大きい方」といい、ドライバーも平均190ヤードを飛ばす。「ゴルフはバンカーとか池とかを避けて打っていくのがおもしろい」という。予選は3回目の挑戦で、過去2回とも決勝大会にすすんだが、世界ジュニアは逃してきた。「今回は優勝したい。もう少し、セカンドショット、サードショットでピンに向かうように練習したい」と意欲を見せていた。
7-8歳の部男子

7-8歳の部男子 小林翔音(東京・半田小3年)と
右:大河、左:愛香
7-8歳の部男子の小林翔音(しょおん、東京・半田小3年)が、5アンダー67の快スコアでトップ通過した。「ボギーが1個しかなかったし、ベストスコアが出た」とニコニコした。インスタートで12番での5メートルを皮切りに6バーディーを奪い、他の選手を圧倒した。この1年で身長が伸びて138センチになり、ドライバーも170ヤード飛ぶようになった」と胸を張った。3週間前に壁に足をぶつけて左足中指の付け根を骨折。この日はテーピングで固めての出場だったが「ちょっと痛い時もあったけど大丈夫だった」という。妹の愛香(あにか、7-8歳の部)は残念ながら決勝大会に進めなかったが、応援に来た兄・大河は昨年の世界ジュニア代表で決勝大会にシードされている。「一緒に世界ジュニアに行きたい。決勝では10アンダーを出したい」と、張り切っている。
7-8歳の部女子

7-8歳の部女子 西山知里(山梨・山梨大付小3年)
7-8歳の部女子は、2年前の世界ジュニア代表(6歳以下の部)の西山知里(山梨・山梨大付小3年)が1オーバー73で、2位に7打差をつけて決勝大会(5月9~11日、岐阜・花の木GC)に1位で進出した。「練習ラウンドよりうまく回れてよかった。5,6回やったけど、よくても74とか77だったから」と笑顔を見せた。2バーディー、3ボギーで、バーディーは「5~6メートルのパットを入れた」という。いまは練習では「アプローチとパターをうち(山梨・甲府市)の近くのショートコースでいっぱい練習している」という。決勝大会では「勝ってまたアメリカに行きたい」と、2度目の舞台を目指す。
9-10歳の部男子

9-10歳の部男子 坂田一真(千葉・本町小5年)
9-10歳の部男子では、坂田一真(千葉・本町小5年)が75でトップ通過した。「今日はボギーの後にバーディーが来たのでよかった。ミドルパット、ソートパットが入ってパーがいっぱい取れた」と、満足げ。5番ではグリーン右に外したが「15ヤードぐらいのアプローチが、強いと思ったらピンにガチャンって当たって入ってチップインバーディだった」と振り返る。いまドライバー飛距離は180ヤードだが「もう少し伸ばしたい」という。得意なクラブはサンドウエッジで「決勝大会までにもっとアプローチを練習して、自分の力を出したい」と、意気込んでいた。

 

【大会コメント】

◇11-12歳の部女子2位の平木亜莉奈(群馬・下里見小6年)◇
「大体グリーンに行っていて、アプローチやパットがよかった。きょうは試合では一番いいスコア(75)が出ました。3番で右のバンカーから80ヤードぐらいのショットがピンに挟まってから落ちて、初めてミドルホールでイーグルが取れた。なんかうれしくて、やったあって手を上げちゃいました」
◇11-12歳の部女子3位の佐藤有仁加(栃木・宇都宮大教育学部付小6年)◇
「今日は波がありました。30センチにつけたり(3番)、1~2メートルにつけたショットもあったけど、メンタル面で悪いところがあった。先にバーディーが来て、がんばろうと思ったけど、大丈夫かなって心配になって、9番でダブルボギーにしてしまった。去年は決勝にいけなかったけど、今年は優勝したい」
◇9-10歳の部女子2位の荻原いなほ(埼玉・明戸小5年)◇
「1番のティーショットで緊張して手が震えていた。16番でべたピン(30センチ)のが取れたけど、バーディーパットが全然入らなかった。ゴルフは1年生のときにサンタからクラブが来たので始めた。行きたい中学(千葉・麗澤中)があるので、今がチャンスだから頑張りたい」