<PGM世界ジュニアゴルフ選手権日本代表選抜大会6歳以下の部決勝大会兼関西・東海予選>

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3月16日に三重・亀山GC東C、西C、亀の子ショートCで266人が参加して行われた。

6歳以下の部で世界ジュニアゴルフ選手権(7月、米国サンディエゴ)代表が決まった。男子は梶谷駿(岡山・総社服部幼稚園年長)が亀の子ショートC(男女とも1776ヤード、パー64)で1オーバー65をマークして優勝した。2打差に4人が入る混戦を制した。姉・翼が昨年の世界ジュニア9-10歳の部3位でシード権を得ており、今年はきょうだいで世界一を目指す。女子は大橋莉生(静岡・さなる幼稚園年長)が77で優勝し、日本代表となった。
決勝大会(5月9~11日、岐阜・花の木GC)への出場権争いでは、15-17歳の部男子は小斉平優和(大阪・高槻第三中3年)がイーブンパー72の好スコアで、同女子は山下加衣(三重・皇学館中3年)が3オーバー75で、それぞれトップ通過した。世界ジュニア日本代表経験者では、11-12歳の部女子の野村玲緒奈(大阪・追手門学院小6年)9-10歳の部男子の小田祥平(愛知・竹島小4年)7-8歳の部男子の清水拳斗(埼玉・中尾小2年)が決勝大会進出を決めた。

6歳以下の部(世界ジュニア選手権代表)
【男子】 ①梶谷駿(岡山・総社服部幼稚園年長)65 >>成績表
【女子】 ①大橋莉生(静岡・さなる幼稚園年長)77 >>成績表
15~17歳の部
【男子】 】①小斉平優和(大阪・高槻第三中3年)72②豊山良(大阪・本庄中3年)75③今宮陸智(大阪・長尾西中2年)78④南沢弥(大阪・友渕中3年)79⑤中村鎌大(長野・松本秀峰中等教育学校1年)79⑥松本正樹(大阪・興国高1年)79 >>成績表
【女子】 ①山下加衣(三重・皇学館中3年)75②橋本千里(愛知・萩山中3年)78③王天妤(兵庫・大原中2年)78④横山紗蔵(大阪・大阪産大付高1年)78 >>成績表
13~14歳の部
【男子】 ①田中伸乃輔(愛知・桜丘中2年)78②菅原知勝(愛知・安城南中1年)79③青山晃大(愛知・笈瀬中2年)80④大橋浩太朗(京都・長岡中1年)81⑤服部雅也(愛知・愛知教育大付岡崎中1年)82⑥沢田新(石川・松陽中1年)82 >>成績表
【女子】 ①川口莉歩(愛知・大府中2年)81②川合玲那(愛知・下山中2年)82③酒井優菜(愛知・北方中1年)82④原田萌子(大阪・枚方第一中2年)83 >>成績表
11~12歳の部
【男子】 ①北国譲斗志(石川・戸板小6年)76②大谷元気(京都・藤森小5年)76③鈴木歩真(大阪・長尾小6年)77④杉浦悠太(愛知・吉浜小6年)79⑤尾崎敬也(大阪・豊津第一小6年)80⑥藤山開晟(兵庫・白金小6年)81 >>成績表
【女子】 ①神谷そら(岐阜・土岐津小4年)77②仁井優花(大阪・八戸の里小5年)79③朝倉千夏子(石川・米丸小5年)80④野村玲緒奈(大阪・追手門学院小6年)80⑤寺岡沙弥香(大阪・丸橋小5年)83 >>成績表
9~10歳の部
【男子】 ①北添海翔(奈良・あやめ池小4年)77②松岡龍希(岐阜・大垣北小4年)80③小田祥平(愛知・竹島小4年)82 >>成績表
【女子】 ①向井静玖(大阪・寝屋川南小3年)81②花田華梨(大阪・追手門学院小4年)83③林希莉奈(愛知・大手小4年)84④江辺梨々花(愛知・大宮小4年)85⑤杉浦愛梨(愛知・吉浜小4年)85 >>成績表
7~8歳の部
【男子】 ①清水拳斗(埼玉・中尾小2年)75 >>成績表
【女子】 ①秋田光梨(大阪・伊加賀小2年)78②清本美波(愛知・向山小2年)83 >>成績表
(注)同スコアの順位は18番からのカウントバックによる
【協会広報ライター・赤坂厚】

 

【大会雑観】

6歳以下の部男女

6歳以下の部男女 右:梶谷駿(岡山・総社服部幼稚園年長) 左:大橋莉生(静岡・さなる幼稚園年長)
6歳以下の部男女で、世界ジュニア代表が決まった。男子で梶谷駿(岡山・総社服部幼稚園年長)65が兄弟での世界ジュニア代表入りを決めた。「6番で木に2回当たってダブルボギーだったのが悔しい」と、真っ先に反省点。バーディーは「5つ取ったよ」と、1オーバー65にまとめた。姉・翼は世界ジュニアで一昨年は7-8歳の部優勝、昨年は9-10歳の部3位と好成績を残している。「おねえちゃんと一緒に行くのが楽しみ」と、目を輝かせていた。女子では大橋莉生(静岡・さなる幼稚園年長)が77で優勝。「5つOBしてしまった」というから、77にも「バーディーを2つ取ったし、楽しかった」と笑った。優勝トロフィーをもらったのは初めてで、しばらくはしっかりと抱いて離さなかった。
15-17歳の部男子


15-17歳の部男子 小斉平優和(大阪・高槻第三中3年)
15-17歳の部男子では、小斉平(こさいひら)優和(大阪・高槻第三中3年)が、5バーディー、5ボギーと出入りの多い内容ながらイーブンパー72で回って決勝大会(5月9~11日、岐阜・花の木GC)に進んだ。1番で5メートルを沈め、3、4番もとって好調なスタートだったが「理由は分からないんですけど、アプローチが全部強く入ってしまって」と、7番のボギーをたたき、インでは4つのボギー。11、16番をバーディーとしてスコアは72だったが「もったいなかった」と反省した。この大会は3回目の挑戦で、過去2回は予選落ち。一昨年関西ジュニア(中学)で優勝するなどの実力者が、初めて決勝大会出場の資格を得た。
15-17歳の部女子


15-17歳の部女子 山下加衣(三重・皇学館中3年)
15-17歳の部女子では、地元・三重の山下加衣(かい、皇学館中3年)が苦しみながらもトップで決勝大会(5月9~11日、岐阜・花に木GC)に駒を進めた。「前半はボギーだらけでした」と、インスタートで4つのボギー。折り返しの待ち時間に「ドライバーが右に行っていたんで素振りをした。パターも距離感が合わなかったので練習した」と、修正して臨んだ後半はいきなり1番で2メートルにつけるバーディーなど、流れを変えた。「後半はアンダーで75で回ろう」という目標通り、1つスコアを縮めて75をマークした。伊勢市在住で、式年遷宮で話題になった伊勢神宮にも「学校(行事)で見に行きました」という。決勝大会に向け「もう少し練習時間を増やして、2位までに入って世界に行きたい」と意欲を見せていた。
11-12歳の部女子

11-12歳の部女子 神谷そら(岐阜・土岐津小4年)
11-12歳の部女子の神谷そら(岐阜・土岐津小4年)が、試合での自己ベストタイの77をマークして、トップで決勝に進んだ。2メートル以内のバーディーを3つ奪い、ボギー5つ。「8番でいろいろショットミスして、最後は3パットしてしまって」とトリプルボギーにしたが、大きなミスはそのホールだけだった。難しいコースに、練習ラウンドでは「2回やったんですけど、80台後半しかでなかった」というから、本番で力を発揮した。昨年の女子ツアー賞金女王の森田理香子にあこがれているという。昨年は決勝大会に補欠からの繰り上がりで出場し「ドキドキして回った」という。今年は堂々の予選トップにも「補欠じゃないのがうれしい」と控えめに喜んでいた。
13-14歳の部女子

13-14歳の部女子 川口莉歩(愛知・大府中2年)
混戦となった13-14歳の部女子を制したのは、川口莉歩(愛知・大府中2年)だった。「ショットがよくなかったけど、アプローチとパターに救われました」と、ホッとした様子。距離が長い上に、後半から風が吹くコンディションで、この部ではスコアを崩す選手が続出。川口もボギー11と乱れたが、16番ロングで「届かないと思ったのに、風に乗って」と右下7メートルに2オン。起死回生のイーグルを決め「ガッツポーズでちゃいました」と笑った。81とスコア的には物足りなかったが「まとまった感じでした」と、内容には納得している。「ショットが悪くても小技でまとめるのが私のゴルフ。決勝大会までに小技をもっと練習して臨みたい」と話していた。

 

【大会コメント】


13-14歳の部男子 田中伸乃輔(愛知・桜丘中2年)
◇13-14歳の部男子で首位で決勝進出の田中伸乃輔(愛知・桜丘中2年)◇
「難しくて全体的に悪かった。自分のせいでもあります。よかったのは…7番でチップイン(15メートル)したことぐらい。世界ジュニアはまだ予選がなかったころに行ったことがある。また米国に行きたいです」

9-10歳の部女子 向井静玖(大阪・寝屋川南小3年)
◇9-10歳の部女子でトップ通過した向井静玖(大阪・寝屋川南小3年)◇
「81だったけど、満足した。バーディーは1つ(3番、3メートル)だったけど。決勝大会ではがんばって日本代表になりたい。アプローチとパターが得意なんで、生かしたい」

7-8歳の部男子 清水拳斗(埼玉・中尾小2年)
◇7-8歳の部男子でトップの12、13年日本代表の清水拳斗(埼玉・中尾小2年)◇
「悪かった。ショートゲームが悪かった。世界ジュニアに行きたい。(同じカテゴリーの)去年はコースが長くて届かなかったから、毎日走って、腹筋や背筋をやって飛ぶようになった」