<PGM世界ジュニアゴルフ選手権日本代表選抜大会 沖縄予選>

 IMGA世界ジュニアゴルフ選手権の日本代表を目指す全国7地区での予選が、沖縄からスタートした。15―17歳の部では、大阪から挑戦した西脇まあく(大阪・興国高1年)が1番をダブルボギーとしたが、後半粘って10オーバー82で回り、トップで西日本決勝大会(4月2、3日、佐賀・若木GC)に進んだ。13―14歳の部男子は、豊里裕士(沖縄・恩納中2年)がバーディーはなかったものの8オーバー80で回り、首位通過。同女子では昨年11―12歳の部でトップ通過した比嘉里緒菜(沖縄・嘉数中1年)が81をマークして2年連続1位で西日本決勝大会進出を決めた。今年から決勝大会が西日本、東日本の2大会に分かれている。

 決勝大会進出者は以下の通り。

15~17歳の部
【男子】 【1位】西脇まあく(大阪・興国高1年)=82
【2位】長間絢音(沖縄・興南高1年)=84
13~14歳の部
【男子】 【1位】豊里裕士(沖縄・恩納中2年)=80
【2位】井上和馬(東京・立教池袋中1年)=85
【3位】青川栄太(沖縄・山内中1年)=86
【女子】 【1位】比嘉里緒菜(沖縄・嘉数中1年)=81
【2位】石原果楓(沖縄・港川中1年)=83
11~12歳の部
【男子】 【1位】仲桝克希(沖縄・泊小6年)=85
【女子】 【1位】賀数心南(沖縄・城岳小5年)=80
【2位】石原渚裟(沖縄・浦城小5年)=85
9~10歳の部
【男子】 【1位】神谷健心(沖縄・名護小4年)=102
【女子】 【1位】小潮川せり(沖縄・与那城小4年)=81
【2位】前里奈々(沖縄・大里南小3年)=86
7~8歳の部
【男子】 【1位】佐藤ミラー(沖縄・港川小1年)=96
(注)同スコアの順位は18番からのカウントバックによる
【協会広報ライター・赤坂厚】

 

【大会雑観】

15―17歳の部男子
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西脇まあく(大阪・興国高1年)
15―17歳の部男子は、西脇まあく(大阪・興国高1年)が、苦しみながらも1位で西日本決勝大会(4月2、3日、佐賀・若木GC)に進出した。1番でいきなり右にOBをたたき、ダブルボギーでスタートした。「ショットが乱れて、パターもきれいに転がってくれなかった」と、前半は43で折り返した。後半に入って「みんなも(スコアが)悪いだろうからあきらめずにやろうと思いました」と39でこらえ、10オーバー82ながらトップでホールアウトした。この予選に挑戦するのは3回目。大阪在住だが「他の予選の日程を見て、出られるところが沖縄でした」と、世界ジュニアに挑戦したくて沖縄まで来た。昨年末に静岡・浜松で芹澤信雄門下に交じってトレーニングを行い「藤田(寛之)さんと回って勝ったので自信があったんですけど」と、スコアには不満な様子。「1、2月はまずトレーニングをして体を鍛えて、4月の決勝大会に調子を持っていけるようにしたい」と、世界を思い描いていた。
13―14歳の部男子
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豊里裕士(沖縄・恩納中2年)
西日本決勝大会(4月2、3日、佐賀・若木GC)へトップ通過を果たした13―14歳の部男子の豊里裕士(沖縄・恩納中2年)は、8オーバー80というスコアに「微妙です」と苦笑いした。スタート1番で3メートルのパーパットを沈めて好スタートを切ったが、その後はグリーンの重さにてこずり「アプローチの距離感が合わなかった」と話した。ただ「ドライバーがよかった」のが、大崩れしなかった要因だという。9歳からゴルフを始めて5年。昨年は8月から12月までの沖縄でのジュニア大会に3連勝と、力をつけてきた。ドライバー飛距離も小柄(160センチ、49キロ)ながら250ヤードと伸びている。一昨年に初めてこの予選に挑戦して決勝大会に進んだが、世界ジュニアには進めなかった。「西日本決勝大会までに全部を上達させたい」と、意欲を見せていた。
13―14歳の部女子
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比嘉里緒菜(沖縄・嘉数中1年)
13―14歳の部女子で比嘉里緒菜(沖縄・嘉数中1年)が2年連続トップで西日本決勝大会(4月2、3日、佐賀・若木GC)に進んだ。「最近ちょっと調子が悪い。アプローチのいい時と悪いときの差が激しくて、スコアが安定しないんです」という。スタート1番で右のバンカーに入れてからショットがままならずダブルボギー。それでも10番で30センチにつけるバーディーを奪うなど9オーバー81にこらえた。昨年は11―12歳の部で、決勝大会では首位に7打差の5位で世界を逃した。「あの時は前日にパターの打点のところに空気が入って膨らんでしまって、急きょパターを買ったのでうまくいかなかった。でも(成績は)まあまあだったので、今年は世界ジュニアに行きたい」と力を込める。西日本決勝大会に向けて「100ヤード以内を1パット圏内に寄せられるように練習したい」と、1つ年齢カテゴリーが上がったが、昨年の雪辱を目指す。
11―12歳の部女子
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賀数心南(沖縄・城岳小5年)
11―12歳の部女子は、賀数心南(沖縄・城岳小5年)がトップ通過を果たした。「このぐらいのパットが全然入らなかった」と両手を広げて悔しそうな表情を浮かべた。1.5~2メートルぐらいのバーディーパット、パーパットが入らず、スコアも納得できない80。「ちょっとヘッドアップしたのかもしれない」と原因を挙げた。一昨年は下のカテゴリーで予選に出場し、トップで決勝大会に出た。そのころに比べて、身長も伸び、ドライバーの飛距離も200ヤードを超えるようになってきた。「京はドライバーがまあまあだった」という。今年の目標は「出る大会全部優勝したい」と大きい。当然、西日本決勝大会も?「うーん、年上の人も入ってくるのでどうかな。パターを練習します」と、課題が見つかった予選にもなった。

 

【大会コメント】

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仲桝克希(沖縄・泊小6年)
◇11-12歳の部男子1位の仲桝克希(沖縄・泊小6年)◇
「85もたたいてよくなかった。短いパットを外してしまった。よかったのはフェアウエーウッドだった。(西日本決勝大会へ)パターを練習しないといけないと思う。ドライバーとアプローチも。世界ジュニアに行きたい。行ったら、自分のできるだけのスコアを出してみたい」
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小潮川せり(沖縄・与那城小4年)
◇9-10歳の部女子1位の小潮川せり(沖縄・与那城小4年)◇
「81はベストスコアです。このコースは着きに1回ぐらいプレーしている。きょうはショットがよかった。得意のドライバーとフェアウエーウッドがよかった。バーディーは2つとった(13、14番連続)。きょうは短いパットが悪かったので、西日本決勝大会までに練習する。3回目(の挑戦)なので、今年は世界ジュニアに行きたい」