<PGM世界ジュニアゴルフ選手権日本代表選抜大会 北海道予選>

 15―17歳の部男子では、鳥海颯汰(北海道・音更高2年)が4オーバー76で回って1位となり、2015年の13-14歳の部から3年連続予選トップで東日本決勝大会(4月22、23日、茨城・美浦GC)に進んだ。同女子は岡野千夏(北海道・立命館慶祥中3年)が自己ベストの7オーバー79をマークして1位通過した。13-14歳の部男子は小村隼士(はやと、北海道・中の島中2年)と松岡悠馬(神奈川・関東学院中3年)が83で並び、カウントバックで小村が1位になった。同女子はオーストラリアにゴルフ留学している横山翔亜(とあ、オーストラリア・ヒルズ・インターナショナル・スクール)が秋休暇で帰国して挑戦し、8オーバー80のトップで通過した。

東日本決勝大会進出者は以下の通り。

15~17歳の部
【男子】 【1位】鳥海颯汰(北海道・音更高2年)=76
【2位】小村優太(北海道・札幌龍谷学園高2年)=78
【女子】 【1位】岡野千夏(北海道・立命館慶祥中3年)=79
【2位】四村彩也香(北海道・北海学園札幌高3年)=80
13~14歳の部
【男子】 【1位】小村隼士(北海道・中の島中2年)=83
【2位】松岡悠馬(神奈川・関東学院中3年)=83
【3位】関玲音(北海道・信濃中2年)=87
【女子】 【1位】横山翔亜(オーストラリア・ヒルズ・インターナショナル・スクール中2年=80
【2位】高田菜桜(千葉・加曽利中2年)=81
【3位】日高桃華(東京・日出中3年)=82
11~12歳の部
【男子】 【1位】ゴヴォロヴスキー大河(北海道・柏小6年)=85
【2位】田邊武士(北海道・清田南小6年)=86
【女子】 【1位】井馬ひなた(北海道・音更中1年)=85
【2位】岩渕唯愛(北海道・屯田西小6年)=86
【3位】福井百々花(北海道・北海道教育大付札幌中1年)=86
9~10歳の部
【男子】 【1位】塩原琉之介(北海道・拓進小5年)=93
【2位】佐々木康成(北海道・北海道教育大付札幌小4年)=99
【女子】 【1位】斎藤碧夏(北海道・北光小4年)=86
7~8歳の部
【男子】 【1位】石口寛樹(奈良・大正小2年)=82
【女子】 【1位】根田うの(北海道・大曲東小3年)=84
(注)同スコアの順位は18番からのカウントバックによる
【広報ライター・赤坂厚】

 

【大会雑観】

15―17歳の部男子
鳥海颯汰(北海道・音更高2年)
鳥海颯汰(北海道・音更高2年)
鳥海颯汰(北海道・音更高2年)
15―17歳の部男子は、鳥海颯汰(北海道・音更高2年)が4オーバー76で東日本決勝大会(4月22、23日、茨城・美浦GC)にトップ通過した。「絶対3連覇して決勝大会に行きます」と宣言していた通り、13-14歳の部の2015年から3年連続で北海道予選を制したが、ゴルフの方は「バーディーが来てもすぐにボギーにする出入りの激しいゴルフでした」と振り返った。6番で30センチにつけてバーディーも8番でグリーンオーバーしてボギー。11番では奥のカラーからパターで12メートルを沈めたが、12番で林の残雪に打ち込んでボギーなど少しちぐはぐだった。この1年間「体重を増やそうと思って、朝はどんぶり2杯、昼が弁当2つ、夜はがっつりって感じで食べました」と、トレーニングをしながら昨年同時期より10キロ近く増えて71キロになり、スイングが安定してきたという。「世界ジュニアはまだ行けていないので、東日本決勝大会は全力で世界をつかんでみたい」と、意欲を見せた。
15―17歳の部女子
岡野千夏(北海道・立命館慶祥中3年)
岡野千夏(北海道・立命館慶祥中3年)
岡野千夏(北海道・立命館慶祥中3年)
15―17歳の部女子の岡野千夏(北海道・立命館慶祥中3年)が、本人もびっくりの初の70台となる、自己ベストの79で回って、1位で東日本決勝大会(4月22、23日、茨城・美浦GC)に進出した。スタートの10番パー5では第3打でグリーンを外したが、手前から30ヤードのアプローチが入ってバーディー発進。続く11番では2メートルにつけて連続バーディー。「こんなことは初めてだったので、びっくりして、少し怖くなった。危ないなと思った」という。そんな慎重さが功を奏したのか、大けがはせずに回れた。これまで4回予選に挑戦してきたが、決勝大会に進むのは初めて。「去年まではゴルフをまだ本気でやっていなかったんですけど、10月ぐらいからプロになりたいなと思って真剣に練習してきた」という成果が表れた様子。「東日本決勝大会では今日よりもいい感じで回れるように調整したい」と、初めての世界のチャンスに目を輝かせていた。
13―14歳の部男子、15-17歳の部男子
小村隼士(北海道・中の島中2年)
小村隼士(北海道・中の島中2年)
男子13-14優勝の小村隼士(右)と、兄で15-17歳2位で通過の優太
男子13-14優勝の小村隼士(右)と、兄で15-17歳2位で通過の優太
13―14歳の部男子では、小村隼士(はやと、北海道・中の島中2年)が、11オーバー83で松岡悠馬(神奈川・関東学院中3年)と83で並び、カウントバックで1位になって、15-17歳の部男子で2位になった兄・優太(北海道・札幌龍谷学園高2年)とともに、東日本決勝大会(4月22、23日、茨城・美浦GC)に進んだ。「今日はドライバーが少し曲がってアプローチも寄らず、前半44をたたいた。やばいと思った」という。後半は「何とかパーオンできるようになって」と、一昨年11-12歳の部を制して以来のトップ通過。弟よりも先に上がって予選通過を決めていた兄・優太は「自分もアップアップで心配だったけど、弟の方が心配」と話していたが、弟のトップ通過を喜んだ。2年ぶりに予選挑戦の隼士は、2年間で身長が15センチ以上伸びて173センチになった。178センチで300ヤードを飛ばす兄にはまだ及ばないが、ドライバー飛距離は270ヤードほどと、兄弟そろって大型選手に。「体を鍛えているのでまだ弟には負けない」と兄は言うが、ともにスパイクは29センチと、まだまだ大きくなりそうだ。「2人そろって世界ジュニアに行きたい」と口をそろえていた。

 

【大会コメント】

松岡悠馬(神奈川・関東学院中3年)
松岡悠馬(神奈川・関東学院中3年)
◇13―14歳の部男子2位の松岡悠馬(神奈川・関東学院中3年)◇
「出だしと終わりが悪かったのが大きかった。関東予選は別の試合の翌日からだったので体力的に難しいと思って北海道予選に挑戦しました。日本代表になって世界に行きたい。東日本決勝大会までにショットの精度とか、パットの決定率とか、できることをできる限りやって行きたいです」
横山翔亜(オーストラリア・ヒルズ・インターナショナル・スクール2年)
横山翔亜(オーストラリア・ヒルズ・インターナショナル・スクール2年)
横山翔亜(オーストラリア・ヒルズ・インターナショナル・スクール2年)
◇13-14歳の部女子1位の横山翔亜(とあ、オーストラリア・ヒルズ・インターナショナル・スクール2年)◇
「ショートゲームがうまくいかなかったけど、ショットは安定していたのでよかった。後半はパターの調子が上がったので、耐えるゴルフが出来ました。オーストラリアにゴルフ留学をしていて、いま秋休みなのでこの大会に出ました。去年も東日本決勝大会に出たんですけど、美浦に負けました。ショットが順調なので、今度は美浦に勝てるようにしたい」
ゴヴォロヴスキー大河(北海道・柏小6年)
ゴヴォロヴスキー大河(北海道・柏小6年)
◇11-12歳の部男子1位のゴヴォロヴスキー大河(北海道・柏小6年)◇
「ここぞというパットが入らなかったので悔しいです。でも、ショットはよかった。特に得意の3番ウッドとか、ウッドがよかった。世界ジュニアに出て、世界の同じぐらいの子と戦うのが楽しみなので、東日本決勝大会で頑張りたい。平日は水泳の練習があるので、家でアプローチやパットを欠かさずやります」
井馬ひなた(北海道・音更中1年)
井馬ひなた(北海道・音更中1年)
◇11-12歳の部女子1位の井馬ひなた(北海道・音更中1年)◇
「後半パターが入ったのでよかった。アウトはドライバーが右に曲がって、パターの距離感も合わなくてちょっとだめだったけど。チップインしそうになったのがカップをくるっと回って入らなかったのが残念だった。去年世界ジュニアに出た陽斗(西山、7-8歳の部男子)と一緒に練習していて、世界ジュニアが楽しかったのを聞いた。東日本決勝までにパターの距離感を合わせたい」