<PGM世界ジュニアゴルフ選手権日本代表選抜大会 東北予選>

◇4月3日◇宮城・松島チサンCC松島C(15-18歳男子6735ヤード、パー72ほかカテゴリー別)◇出場61人◇曇り◇主催・国際ジュニアゴルフ育成協会、株式会社ビーエスフジ◇後援・日本プロゴルフ協会ほか◇特別協賛・PGMホールディングス株式会社

 15―18歳の部男子は、高橋黎(宮城・仙台南高3年)が2オーバー74で1位となり、東日本決勝大会(4月21~22日、茨城・美浦GC)に進んだ。同女子は大須賀望(宮城・東北高2年)が3オーバー75で回り、同じ高校の郡山瞳(宮城・東北高2年)に1打差をつけ、2年連続でトップ通過した。13-14歳の部は、菅原大喜(福島・会津若松第五中2年)が4オーバー76で2位に5打差、女子は78で回った秋葉怜奈(山形・天童第三中2年)が2位に3打差をつけ、ともに1位で東日本決勝大会に進出した。

 東日本決勝大会進出者は以下の通り。

15―18歳の部
【男子】 【1位】高橋黎(宮城・仙台南高3年)=74
【2位】和知快斗(宮城・東北高2年)=77
【3位】猪俣柊平(宮城・仙台城南高2年)=79
【女子】 【1位】大須賀望(宮城・東北高2年)=75
【2位】郡山瞳(宮城・東北高2年)=76
【3位】三浦琴未(宮城・東北高1年)=81
13―14歳の部
【男子】 【1位】菅原大喜(福島・会津若松第五中2年)=76
【2位】工藤颯太(山形・神町中1年)=81
【3位】鈴木雄大(宮城・川崎中2年)=87
【女子】 【1位】秋葉怜奈(山形・天童第三中2年)=78
【2位】櫻井梨央(宮城・吉成中3年)=81
11―12歳の部
【男子】 【1位】池由哉(新潟・白根北中1年)=76
【2位】中里通(宮城・宮城教育大付中1年)=86
【女子】 【1位】板垣結叶(福島・御山小6年)=79
【2位】西脇真帆(新潟・小千谷小6年)=80
【3位】渡辺そ代加(宮城・白百合学園中1年)=82
【4位】社本桜子(宮城・五橋中1年)=89
9―10歳の部
【女子】 【1位】天田和杏(東京・江原小4年)=86
【2位】横山椿咲(宮城・荒浜小5年)=91
7―8歳の部
【女子】 【1位】西脇優衣(新潟・小千谷小3年)=89
(注)同スコアの順位は18番からのカウントバックによる
(協会広報ライター・赤坂厚)

東北全員集合

 

【大会雑観】

15―18歳の部男子
高橋黎(宮城・仙台南高3年)
高橋黎(宮城・仙台南高3年)
高橋黎(宮城・仙台南高3年)
15―18歳の部男子は、高橋黎(宮城・仙台南高3年)が2位に3打差をつける2オーバー74で回り、東日本決勝大会(4月21~22日、茨城・美浦GC)に進出した。「今日は運がよかった」というのは、11番で左のOB方向に曲げたが、木に当たって「ぎりぎりセーフでした。ボギーにしたけど助かったと思った」という。直後の12番でも左に曲げ、第2打もグリーン右に外した。「40ヤードぐらいあった」という第3打が直接入るバーディー。1位通過の要因になった。仙台に引っ越してきた中学から「練習環境がよくて」と本格的にゴルフを始めた。高校は公立でゴルフ部はないが、個人で活動している。部活動は合唱部で、テノールを担当。「部は全国コンクールに何度も出ているんですが、僕は(ゴルフがあって)残念ながら行っていないんです」といい「僕は世界を目指したい。東日本決勝大会までにバーディーが取れるようにもう少しショットを安定させたい」と意欲を見せていた。
15―18歳の部女子
大須賀望(宮城・東北高2年)
大須賀望(宮城・東北高2年)
大須賀望(宮城・東北高2年)
15―18歳の部女子は、大須賀望(宮城・東北高2年)が2年連続で東日本決勝大会(4月21~22日、茨城・美浦GC)にトップで進んだ。インスタートで「パーオンして楽々パーが多かった」と、イーブンパーで回った。折り返したアウトで「あのホールが苦手なんです」という5番にきた。昨年第2打でOBにして8をたたき、今年も警戒していながら第2打をOB。3メートルのボギーパットを入れ、結局3オーバー75だったが、同じ高校の郡山瞳を1打振り切った。3月末の全国高校ゴルフ春季大会で「最終日だけで5回、3日間で10回ぐらい3パットをして自信をなくしていた」という。この日は「1メートルぐらいのパットをカップの真ん中にバンと強気に打っていったら入った」と、開き直って修正した。東日本決勝大会では昨年は左ひじを痛めて最終日に棄権した。「美浦GCはバンカーが多くて嫌なんですけど、バンカー練習していきます」と、昨年逃した世界代表のチャンスに挑む。
13―14歳の部女子
秋葉怜奈(山形・天童第三中2年)
秋葉怜奈(山形・天童第三中2年)
秋葉怜奈(山形・天童第三中2年)
13―14歳の部女子では、秋葉怜奈(山形・天童第三中2年)が6オーバー78で東日本決勝大会(4月21~22日、茨城・美浦GC)にトップ通過した。「ダボを2回やったのが悔しい」とまずは反省。インスタートの11番ではアプローチをダフり。17番ではバンカーの目玉で第3打をグリーンオーバーした。ただ、勝因について「3番で1メートル、8番で3メートルのバーディーを決められたこと。それでトップに立てた」と振り返った。予選には5回挑戦しているが、まだ世界代表に届いていない。昨年の東日本決勝大会では22位(90、96)に終わった。「そこから試合でスコアが少しずつ成長してきたと思います」と、3月末の全国中学ゴルフ春季大会では初日78をマークしている。ただ、最終日88と崩れ45位。「東日本決勝大会では2日間集中してやりたい。アイアンの精度をつけて臨みます」と、もう1段階成長したい。
13―14歳の部男子
菅原大喜(福島・会津若松第五中2年)
菅原大喜(福島・会津若松第五中2年)
菅原大喜(福島・会津若松第五中2年)
13―14歳の部男子では、菅原大喜(福島・会津若松第五中2年)が4オーバー76で回り、2位に5打差をつけて東日本決勝大会に1位で進んだ。「ドライバーがよくて、フェアウエーキープ率は100%に近かった。難しくて70台は出ないかもしれないと思っていたので、76は満足です」と、納得した。8番で3メートルをギリギリでカップインするバーディー。13番パー5では第2打をグリーン手前まで運んで1メートルに寄せてバーディーなど、見せ場も作った。予選に挑戦するのは3回目で、今回初めて東日本決勝大会に進んだ。「パットの距離感が合ってくるのが遅い。もうちょっと早くつかめるようにしたい」と課題を挙げ「東日本決勝大会にはメチャうまい人がいっぱいいると思う。僕のような76は普通だと思う。戦ってみるのが楽しみです」と、話していた。

 

【大会コメント】

郡山瞳(宮城・東北高2年)
郡山瞳(宮城・東北高2年)
◇15-18歳の部女子2位の郡山瞳(宮城・東北高2年)◇
「今日はパターが入らなかった。2打目の精度はいつもより良かったんですけど。15番で3番ウッドをもって左にOBしてしまいました。3メートルぐらいを入れてボギーにはできた。パーセーブ率が低かったので、東日本決勝大会までにはアプローチをもう少し磨きたい。芝の上からの練習を増やします」
池由哉(新潟・白根北中1年)
池由哉(新潟・白根北中1年)
◇11-12歳の部男子1位の池由哉(新潟・白根北中1年)◇
「76は不満。ボギーが多かったのと、ショットの方向性が安定しなかった。狙いすぎて悪い方に外れることが多かった。でもアプローチには自信がある。14番で右のカラーからウエッジでチップインした。カラーからもパターは使わない。変わってるって言われるけど。3番でもチップインボギーにした。去年の東日本決勝大会はだめだったけど、今年は上の学年だから自信がある」
板垣結叶(福島・御山小6年)
板垣結叶(福島・御山小6年)
◇11-12歳の部女子1位の板垣結叶(ゆいか、福島・御山小6年)◇
「全体的にいつも通りの感じだった。パターはいつもより良かったかもしれない。小2の時に決勝大会に行ってだめだった。今回は予選に2回目の挑戦で、まず決勝大会に行きたかった。今までやってきたことを精いっぱい出したい。上位にいけるように、小技の練習をしたいと思います」
天田和杏(東京・江原小4年)
天田和杏(東京・江原小4年)
◇9-10歳の部女子1位の天田和杏(わこ、東京・江原小4年)◇
「友達とゴルフができて、楽しかった。きょうはショットがよかった。86だったけど、もっと出せた。アプローチとパターがいつもより悪かったから。世界ジュニアにはいきたい。アメリカにどんなところがあるのかを知りたい」
西脇優衣(新潟・小千谷小3年)
西脇優衣(新潟・小千谷小3年)
◇7-8の部女子1位の西脇優衣(新潟・小千谷小3年)◇
「きょうはよかったけど、パターがちょっと悪かった。でもバーディーが2つあって、90を切れた(89)からよかった。世界ジュニアに行ってみたい。寄せとパターを頑張ったら行けると思う」