<PGM世界ジュニアゴルフ選手権日本代表選抜大会 6歳以下の部決勝大会&関東予選(2)>

 6歳以下の部男女で、IMGA世界ジュニアゴルフ選手権(7月10~13日、米カリフォルニア州サンディエゴ)の日本代表が決定した。男子は福井誠ノ介(愛知・東郷町中部保育園年長)、女子は越水愛理花(東京・神宮前小1年)が、ともに3アンダー69をマークして代表切符を手にした。

 予選では、15―18歳の部男子は中村竜(茨城・鹿島学園高2年)が4オーバー76で2位に3打差をつけ、トップで東日本決勝大会(4月21~22日、茨城・美浦GC)に進んだ。同女子は松岡華(千葉・千葉学芸高2年)が1アンダー71で回り、古家翔香(東京・代々木高3年)を1打振り切って1位通過。13-14歳の部では、男子の篠原雷登(東京・国分寺二中1年)が同じ距離の15-18歳の部男子を上回るイーブンパー72の好スコアで1位になった。同女子は高野愛姫(東京・飛鳥中1年)がイーブンパー72で回り、2位に10打差をつけて1位となり、東日本決勝大会に進んだ。

 IMGA世界ジュニアゴルフ選手権日本代表は以下の通り。

6歳以下男子
【男子】 【1位】福井誠ノ介(愛知・東郷町中部保育園年長)=69
【女子】 【1位】越水愛理花(東京・神宮前小1年)=69

 東日本決勝大会進出者は以下の通り。

15―18歳の部
【男子】 【1位】中村竜(茨城・鹿島学園高2年)=76
【2位】篠原株登(新潟・開志国際高2年)=79
【3位】菅野義稀(千葉・小見川中3年)=79
【4位】伊澤健人(東京・安田学園高1年)=80
【女子】 【1位】松岡華(千葉・千葉学芸高2年)=71
【2位】古家翔香(東京・代々木高3年)=72
【3位】堀越心愛(茨城・明秀学園日立高1年)=74
【4位】吉津谷彩香(新潟・開志国際高1年)=75
13―14歳の部
【男子】 【1位】篠原雷登(東京・国分寺二中1年)=72
【女子】 【1位】高野愛姫(東京・飛鳥中1年)=72
【2位】勝亦令奈(静岡・加藤学園暁秀中1年)=82
【3位】山之口空(東京・志村第三中1年)=83
11―12歳の部
【男子】 【1位】上田翔太(愛知・木曽川西小6年)=84
【2位】相浦大輝(神奈川・西梶ケ谷小5年)=84
【3位】米倉颯希(東京・小柳小6年)=85
【4位】市村翔太郎(茨城・豊浦小6年)=86
【女子】 【1位】小俣柚葉(東京・桃井第三小6年)=74
【2位】藤代成実(埼玉・八幡小6年)=76
【3位】安西歩美(茨城・つくば東小5年)=78
【4位】平尾遥(東京・上ノ原小6年)=83
【5位】井上葵姫(東京・白金小6年)=88
9―10歳の部
【男子】 【1位】小林麟太郎(千葉・日の出小4年)=75
【2位】渋井晃太郎(神奈川・瀬戸ヶ谷小4年)=76
【3位】吉田悠(東京・瀬田小3年)=81
【4位】石垣龍之介(三重・桜島小4年)=82
【5位】渡邉日向(栃木・清原東小3年)=84
【6位】上田涼真(愛知・木曽川西小3年)=85
【7位】戸村空汰(埼玉・霞ケ関南小2年)=89
【女子】 【1位】長澤愛羅(山梨・身延清稜小4年)=69
【2位】吉崎マーナ(沖縄・沖縄カトリック小4年)=78
【3位】岸田想來(東京・鈴ケ森小4年)=79
【4位】戸高玲奈(東京・石神井小3年)=79
【5位】岩永杏奈(兵庫・塚口小3年)=82
【6位】佐藤彩葉(茨城・境小3年)=85
【7位】西澤美李(神奈川・本町小4年)=86
【8位】高村仁香(神奈川・森村学園初等部3年)=87
7―8歳の部
【男子】 【1位】沖田雫(千葉・井野小2年)=73
【2位】山崎暖真(東京・富士見台小2年)=75
【3位】林田聖也(福岡・お宮の里幼稚園年長)=80
【女子】 【1位】鈴木めい(千葉・豊岡小2年)=74
【2位】飯田柚月(千葉・金杉台小1年)=77
【3位】重原純奈(千葉・幸小1年)=77
【4位】渡部琴(東京インターナショナルスクール小2年)=81
(注)同スコアの順位は18番からのカウントバックによる
(注)6歳以下の部は4月以降の進学校、新学年
(協会広報ライター・赤坂厚)

 

【大会雑観】

6歳以下の部男女
福井誠ノ介(愛知・東郷町中部保育園年長)
福井誠ノ介(愛知・東郷町中部保育園年長)
福井誠ノ介(愛知・東郷町中部保育園年長)
越水愛理花(東京・神宮前小1年)
越水愛理花(東京・神宮前小1年)
越水愛理花(東京・神宮前小1年)
6歳以下の部男女で、IMGA世界ジュニアゴルフ(7月10~13日、米カリフォルニア州サンディエゴ)の日本代表が決定した。男子では福井誠ノ介(愛知・東郷町中部保育園年長)が3アンダー69で回り、2位に2打差で世界代表を決めた。大詰めの17番でピン手前から10メートルのバーディーパットを入れ、18番パー5では10メートルに2オンする連続バーディーで抜け出した。「ロングパットが決まって楽しかった。気分良かった。ガッツポーズをした」とニコニコしていた。女子も接戦となったが、越水愛理花(東京・神宮前小1年)が3アンダー69をマークし、2位に1打差で世界切符を手にした。「バーディーがたくさんとれた(5バーディー)ので楽しかった。ドライバーがまっすぐ行ってよかった」と笑顔を振りまいた。121ヤードの16番ではそのドライバーで1オンするバーディーを奪った。世界ジュニアでは「優勝して世界一になる」と口をそろえていた。
13-14歳の部男子
篠原雷登(東京・国分寺二中2年)
篠原雷登(東京・国分寺二中2年)
篠原雷登(東京・国分寺二中2年)
13-14歳の部男子の篠原雷登(東京・国分寺二中2年)が、同距離の15-18歳の部男子を上回るイーブンパー72で1位となり、東日本決勝大会に進出した。「今日はパープレーが目標だった。アプローチとパターがうまくいった」と、納得の表情を見せた。ドライバー飛距離が230~240ヤードと「飛ぶ方ではない」といい、距離の長いこのコースでは「パーをとっていって、ロングで何とかバーディーを取ろう」という作戦。狙い通り、4つのパー5では、18番で第3打を10センチにつけるなど3ホールでバーディーを奪う積極性と、7ホールで1パットのパーを拾う粘りを見せた。「世界で戦ってみたいから」と、この予選に挑戦した。東日本決勝大会に向けて「セカンドショットの精度がまだ足りないので、練習します」と、課題を挙げていた。
15―18歳の部女子
松岡華(千葉・千葉学芸高2年)
松岡華(千葉・千葉学芸高2年)
松岡華(千葉・千葉学芸高2年)
15-18歳の部女子で、松岡華(千葉・千葉学芸高2年)が、1アンダー71をマークして、首位で東日本決勝大会に進んだ。第一声は「あと5つぐらい、スコアを伸ばせたかなと。チャンスだらけでした」と残念そうな表情。この日は得意のアイアンショットがさえ「グリーンを外したのは3回ぐらい」だったという。ものにしたバーディーは、インスタートの14番で2メートル、5番で3メートルだった。ドライバー飛距離は240~250ヤードと飛ぶ方だが「もっと飛ばないと。見た目(身長168センチ)の示しがつかないんです」と笑う。東日本決勝大会に向けては「ショットの精度をつけて、パッティングは不安なく力強く決められるようにしたい」と意欲を見せていた。
15-18歳の部男子
中村竜(茨城・鹿島学園高2年)
中村竜(茨城・鹿島学園高2年)
中村竜(茨城・鹿島学園高2年)
15-18歳の部男子では、中村竜(茨城・鹿島学園高2年)がドライバーの不調に苦しみながらも、4オーバー76の1位で東日本決勝大会に進んだ。「スタートからだめで、最後までだめだった」と、この日は左に引っかけたようなボールしか出なかった。「ギリギリ、コール内に残っている感じで、暫定球も4回ぐらい打ちました」という。それでも、2~2.5メートルのパーパットが「8回ぐらい入った。ギリギリのゴルフでした」と振り返った。今回は初めて予選に挑戦した。「東日本決勝大会までにはドライバーをしっかり振ってフェアアウエーに置けるようにしていきたい」と、立て直しを図る。
13―14歳の部女子
高野愛姫(東京・飛鳥中1年)
高野愛姫(東京・飛鳥中1年)
高野愛姫(東京・飛鳥中1年)
13-14歳の部女子は、高野愛姫(東京・飛鳥中1年)がイーブンパー72をマークし、2位に10打差の圧倒的な力を見せた。本人も「今日は結構よかったです」と笑顔がのぞく。1.5メートルほどの微妙なパットが入ったのが要因だったといい、バーディーは5番で4メートルを入れた1つだけだったが、確実にパーを重ねた。今回が初めての予選出場。中学生になって「どんな試合があるのかがわかって、出られるものには出たいと思った」という。注意しているのは「攻めるところは攻めて、大けがしそうなところは安全に」というマネジメント。この日は「うまくいった。でも、ショットが悪かったらこんなスコアにはならなかったと思う」と振り返った。「打ちたいところに打てるようにショットを調整します」と東日本決勝大会を見据えた。

 

【大会コメント】

上田翔太(愛知・木曽川西小6年)
上田翔太(愛知・木曽川西小6年)
◇11-12歳の部男子1位の上田翔太(愛知・木曽川西小6年)◇
「後半が出だしからボギー、ダブルボギーが続いて、このままいったら最下位になっちゃうと思った。キャディーバッグにしまってあるお守りに、1位はどうでもいいから予選を通過させてくださいってお祈りしたら、落ち着いてよくなってきた。お父さんに買ってもらってよかった」
小俣柚葉(東京・桃井第三小6年)
小俣柚葉(東京・桃井第三小6年)
◇11―12歳の部女子1位の小俣柚葉(東京・桃井第三小6年)◇
「後半は長いパターも入ってよかった。2打目とかがそんなに乗らなかったけど、アプローチからパターがよかった。1つでもアンダーにしたくて71が目標だったけど、まあまあ。4回目の出場で、いままで予選は通って決勝大会でだめだった。もっとパーオンを多くできるようにアイアンを練習する」
小林麟太郎(千葉・日の出小4年)
小林麟太郎(千葉・日の出小4年)
◇9-10歳男子1位の小林麟太郎(千葉・日の出小4年)◇
「前半はボギーが多かったけど、後半は13番でボギーにして17番でバーディーを取ってあとはずっとパーをとれた。2年生の時に決勝大会3位で世界ジュニアにもうちょっとで行けなかった。USキッズに行ってすごく楽しかったから、世界ジュニアに行ってみたい。よく使う6番アイアンがまっすぐ行くように練習する」
長澤愛羅(山梨・身延清稜小4年)
長澤愛羅(山梨・身延清稜小4年)
◇9-10歳の部女子1位の長澤愛羅(山梨・身延清稜小4年)◇
「満足でした。バーディーもたくさんとれた(5つ)し、69はベストスコアだった。今までレディースティーで71が最高だったけど、今日は少し距離が短かったかな。ドライバーが引っ掛けしか出なかったから、右に打ってフェアウエーに行くようにした。東日本決勝大会ではパットを入れて優勝したい」
  ◇9-10歳の部2位の吉崎マーナ(沖縄・沖縄カトリック小4年)◇
「ボギーばっかりで、得意のパターが悪かったのが悔しいです。まっすぐ打ち出せなくて右に行くのが多かった。ドライバーが飛ばない方なので、アプローチとパターでスコアを作るから、特に練習している。もうちょっとパターを練習して、まとまったスコア内容を出せるようにしたい」
沖田雫(千葉・井野小2年)
沖田雫(千葉・井野小2年)
◇7-8歳の部男子1位の沖田雫(千葉・井野小2年)◇
「いつも試合の日が一番いい。練習ラウンドは83、75だったから。今日はドライバーがすごく飛んだ。関西・東海予選にもでて西日本決勝大会にも出場できる。強い人はいっぱいいると思うけど、今日みたいな感じでやって、世界ジュニアの代表になりたい。世界一になりたい」
  ◇7-8歳の部男子2位の山崎暖真(東京・富士見台小2年)◇
「パットは最初の方はすごくいいのが入ったし、楽しかった。最後の方で少しパットが悪くなったけど、ショットはずっとよかった。パットをもっとよくして東日本決勝大会で頑張る」
鈴木めい(千葉・豊岡小2年)
鈴木めい(千葉・豊岡小2年)
◇7-8歳の部女子1位の鈴木めい(千葉・豊岡小2年)◇
「目標はパープレーだった。でも、74はベストスコアだった。今日はフェアウエーウッドがよかった。アプローチもよかった。後半は最初がボギーだったけど、バーディーとか、パーとか取れたのでうれしかった。東日本決勝大会までに、ドライバーがダフっていたから練習して、頑張りたい」
  ◇7-8歳の部女子2位の飯田柚月(千葉・金杉台小1年)◇
「ハーフ30台で回るのが目標だったから、39、38で回れてうれしかった。グリーンの外のカラーぐらいから入れるのが得意なんだけど、今日は取れなかった。東日本決勝大会には、もうちょっとショットとかアプローチとか練習していく」