<PGM世界ジュニアゴルフ選手権日本代表選抜大会6歳以下の部決勝大会&関東予選(2)>

 6歳以下の部男女で、IMGA世界ジュニアゴルフ選手権(7月9~12日、米カリフォルニア州サンディエゴ)の日本代表が決定した。男子は6アンダー66で回った高瀬莉空(愛媛・大町小1年)、女子は1オーバー73の本村彩歌(兵庫・小浜小1年)が代表切符を手にした。

 予選では、15―18歳の部男子は藤澤諒(栃木・佐野日大高1年)が3オーバー75でトップとなり、東日本決勝大会(4月20~21日、茨城・美浦GC)に進んだ。同女子は市村杏(長野・軽井沢中3年)が2オーバー74で回って1位通過した。13-14歳の部は男子の佐藤快斗(埼玉・埼玉栄中1年)、女子の小俣柚葉(東京・荻窪中1年)がそれぞれ1位で東日本決勝大会に進出した。

 IMGA世界ジュニアゴルフ選手権日本代表は以下の通り。

▽6歳以下男子
 【1位】高瀬莉空(愛媛・大町小1年)=66
▽同女子
 【1位】本村彩歌(兵庫・小浜小1年)=73

 東日本決勝大会進出者は以下の通り。

▽15-18歳男子
 【1位】藤澤諒(栃木・佐野日大高1年)=75
 【2位】大友陽介(東京・早稲田実業高2年)=77
▽同女子
 【1位】市村杏(長野・軽井沢中3年)=74
 【2位】安西美優(群馬・クラーク記念国際高1年)=76
▽13-14歳男子
 【1位】佐藤快斗(埼玉・埼玉栄中1年)=77
 【2位】熊谷地陽(長野・広陵中2年)=80
 【3位】関根東馬(茨城・大洗第一中1年)=81
▽同女子
 【1位】小俣柚葉(東京・荻窪中1年)=73
 【2位】山﨑那奈(千葉・流山小6年)=76
 【3位】飯田夏葵(千葉・金杉台中2年)=79
▽11-12歳男子
 【1位】関翔汰(東京・押上小6年)=81
 【2位】山本咲道(茨城・春日小5年)=85
 【3位】宇田川理茶度(東京・上千葉小5年)=86
 【4位】齋藤裕(埼玉・東原小6年)=87
▽同女子
 【1位】安西歩美(茨城・つくば東小6年)=73
 【2位】須藤みかな(千葉・加茂学園小5年)=77
 【3位】岸田想來(東京・鈴ヶ森小5年)=79
 【4位】吉田沙羅(群馬・細井小5年)=83
▽9-10歳男子
 【1位】山﨑暖真(東京・富士見台小3年)=78
 【2位】戸村空汰(埼玉・霞ケ関南小3年)=80
 【3位】今屋大雄(東京・月島第三小4年)=81
 【4位】沖田雫(千葉・井野小3年)=82
 【5位】片野貫一朗(千葉・松戸東部小3年)=82
 【6位】荒木敬太(東京・白金小4年)=84
 【7位】比嘉玲央(沖縄・沖縄カトリック小4年)=85
 【8位】渡邉日向(栃木・清原東小4年)=85
▽同女子
 【1位】五十嵐凛(東京・碑小4年)=77
 【2位】高村仁香(神奈川・森村学園初等部4年)=77
 【3位】荒木結衣(東京・白金小4年)=77
 【4位】佐藤彩葉(茨城・境小4年)=78
 【5位】荻原すいみ(埼玉・明戸小3年)=79
 【6位】天田和杏(東京・江原小4年)=80
 【7位】菊地かりな(神奈川・北方小4年)=80
 【8位】原田桃(神奈川・鵠洋小4年)=82
▽7-8歳男子
 【1位】森巨希(千葉・みそら小2年)=78
 【2位】須藤はんと(千葉・酒井根小1年)=78
 【3位】戸高隆世(東京・石神井小1年)=81
▽同女子
 【1位】長峰美桜(千葉・北貝塚小2年)=72
 【2位】重原純奈(千葉・幸小2年)=73
 【3位】飯田柚月(千葉・金杉台小2年)=74
(注)同スコアの順位は18番からのカウントバックによる
(注)6歳以下の部は4月以降の進学校、新学年
【協会広報ライター・赤坂厚】

 

【大会雑観】

6歳以下の部男女
高瀬莉空(愛媛・大町小1年)
高瀬莉空(愛媛・大町小1年)
高瀬莉空(愛媛・大町小1年)
本村彩歌(兵庫・小浜小1年)
本村彩歌(兵庫・小浜小1年)
本村彩歌(兵庫・小浜小1年)
6歳以下の部男女でIMGA世界ジュニアゴルフ選手権(7月9~12日、米カリフォルニア州サンディエゴ)の日本代表が決まった。男子は高瀬莉空(愛媛・大町小1年)が1番から3連続バーディーなどで6アンダー66をマークし、2位に8打差をつけて優勝した。「今日はショットが良かったし、パットが入っておもしろかった」という。両親がゴルフをするので家族で一緒にできると4歳から始めた。ベストスコアをマークしての代表に「ショートゲーム、パターを頑張って練習して世界で優勝する」と意欲を見せた。女子は本村彩歌(兵庫・小浜小1年)が1オーバー73で優勝。12番のバーディーで一時は目標だった4アンダーに達したが、13番でボギーにした後、取り返そうとしてリズムが崩れてそこから5オーバーした。ホールアウト直後は負けたと思って涙を流していたが、後続を1打振り切っての代表決定を知ると「悔しかった。(世界ジュニアでは)もっといいスコアで上がりたい」と笑顔ものぞいた。
15-18歳の部男子
藤澤諒(栃木・佐野日大高1年)
藤澤諒(栃木・佐野日大高1年)
藤澤諒(栃木・佐野日大高1年)
15-18歳の部男子で藤澤諒(栃木・佐野日大高1年)がドライバーに苦しみながらも3オーバー75にまとめ、1位で東日本決勝大会(4月20~21日、茨城・美浦GC)に進んだ。最近「ドライバーがヒールに当たって飛ばなくなっていた」という不安がこの日も出た。いつもは270ヤードを打つが、250ヤードほどと20ヤード減で「セカンドショットの距離が長くなって」とチャンスを作れず苦しい展開。それでも5番で3メートル、10番で5メートルを入れる2つのパー5での2バーディーもあってなんとかスコアを作った。ともに重点的に練習している100ヤードのショットがバーディーを引き寄せた。東日本決勝大会に向け「強い人たちも出てくる。アプローチ、パットがいいので、パー4でセカンドを寄せてバーディーが取れるようにしたい」と話していた。
15-18歳の部女子
市村杏(長野・軽井沢中3年)
市村杏(長野・軽井沢中3年)
市村杏(長野・軽井沢中3年)
15-18歳の部女子では市村杏(長野・軽井沢中3年)が2オーバー74でトップとなり、東日本決勝大会(4月20~21日、茨城・美浦GC)に進出した。ホールアウトした直後は喜びも半分の表情。「(インスタートで)8番ダブルボギー、9番ボギーの上がりだったんです」という。5番バーディーで1アンダーとなり「2アンダーで上がりたいと思っていたんですけど」と力が入ったのか、終盤崩れた。それでも3番でグリーン手前から20ヤードをチップイン。5番パー5では2打目でグリーン横まで運んでアプローチでバーディーを奪ったことに「今までアプローチは上げて転がす1パターンしかなかったけど、難しいコースだと乗らないことも多くなるので、この1年ぐらいでいろいろなアプローチを練習した。今日のバーディー2つも新しくやっている転がしで寄った」と、練習の成果を見せた。一昨年は東日本決勝大会で代表切符を取れなかった。「今回は戦略的にやりたい。何かあっても途中で切り替えができるようにしたい」とリベンジを目指す。
13-14歳の部女子
小俣柚葉(東京・荻窪中1年)
小俣柚葉(東京・荻窪中1年)
小俣柚葉(東京・荻窪中1年)
13-14歳の部女子で小俣柚葉(東京・荻窪中1年)が1オーバー73の好スコアで東日本決勝大会に進んだ。「まあまあです。ショットが良くなくて、あまりパーオンできなかった」と振り返った。インスタートで10、12番をボギーとしたが、14番で1メートルにつけるバーディーで「少し安心した」という。18番でも3メートルを入れてイーブンで折り返した。後半も1オーバーと粘って「5回目ぐらい」という決勝進出。これまで決勝大会では「2日間の最終日がいつも悪くて」と世界ジュニア代表を逃してきた。「バーディーチャンスをたくさん作れるようにしたい。安定したショットを打てるように、球数ではなく、考えて練習するようにしたい」と、代表入りを目指す。

 

【大会コメント】

佐藤快斗(埼玉・埼玉栄中1年)
佐藤快斗(埼玉・埼玉栄中1年)
佐藤快斗(埼玉・埼玉栄中1年)
◇13-14歳男子の部1位の佐藤快斗(埼玉・埼玉栄中1年)◇
「(77に)納得いかない。前半はパーオン率80%だったけど、後半は44%だった。5番で右OBギリギリから出して3打目に1メートルについてバーディーになって気分がよくなった。去年は予選2位、決勝大会3位で悔しかったけど、今年は去年よりパッティングがよくなっていると思う。ドライバーがコース内に置ければアイアンには自信があります」
山﨑那奈(千葉・流山小6年)
山﨑那奈(千葉・流山小6年)
◇13-14歳女子の部2位山﨑那奈(千葉・流山小6年)◇
「アプローチ、パターがうまくいって、全体的に安定したプレーができた。周りに世界ジュニアに出ている人がいて、私も出たいと思って初めて予選に出ました。東日本決勝大会では今日よりいいプレーをしたい。パーオンできるように練習して、70台前半、できればパープレーで回れるようにしたい」
関翔汰(東京・押上小6年)
関翔汰(東京・押上小6年)
◇11-12歳男子の部1位の関翔汰(東京・押上小6年)◇
「ショットがぶれてだめだった。グリーン外してアプローチが寄らずというボギーが多かった。いつも70台で回れるので(81で)ちょっと悔しい。1メートルぐらいのパットが10回ぐらい入ったのはよかった。予選には初めて出ました。東日本決勝大会は、ちょっと自信ないけど頑張ります。アプローチを練習していく」
安西歩美(茨城・つくば東小6年)
安西歩美(茨城・つくば東小6年)
◇11-12歳の部女子1位の安西歩美(茨城・つくば東小6年)◇
「ショットが良くてパーオンできた。ドライバーも飛んでフェアウエーをキープできたし、いつもより調子がよかった。71を出したことがあるけど、73はいいスコアだと思います。今まで3回、美浦の決勝大会に行っているけど、難しかった。日にちを無駄にしないで、ショットのブレをなくすのと、ランニングをして体力をつけたい」
山﨑暖真(東京・富士見台小3年)
山﨑暖真(東京・富士見台小3年)
◇9-10歳男子の部1位の山﨑暖真(東京・富士見台小3年)◇
「パッティングがよくて5メートルのバーディーが2個あった。ショットはいい時も悪い時もあったけど、バーディーでボギーを取り返せたのがよかった。去年東日本決勝大会は2位で悔しかったので、パターを練習した。うちにある練習マットで距離を合わせるようにした。アプローチがうまくなれば行けると思う」
五十嵐凛(東京・碑小4年)
五十嵐凛(東京・碑小4年)
◇9-10歳に部女子1位の五十嵐凛(東京・碑小4年)◇
「今日は楽しくできました。パターもドライバーもまあまあでした。3番で10メートルのロングパットが入った。海外に行ったことがないから世界ジュニアに行ってみたい。アイアンで2オンできるように練習して、東日本決勝大会ではバーディーを取りたい」
森巨希(千葉・みそら小2年)
森巨希(千葉・みそら小2年)
◇7-8歳男子の部1位の森巨希(千葉・みそら小2年)◇
「前半42たたいてちょっとだめだったけど、後半36でうまくいった。いつもどっちかがいいか悪いかなんで、前半悪かったから、後半良くなると思った。大会で1位は初めて。東日本決勝大会でも1位になりたい」
長峰美桜(千葉・北貝塚小2年)
長峰美桜(千葉・北貝塚小2年)
◇7-8歳の部女子1位の長峰美桜(千葉・北貝塚小2年)◇
「今日はいつもよりちょっとだけよかった。バーディーが4つ取れた。でもチャンスはまだあった。得意なのはパターなので、東日本決大会までに練習したい。アプローチも練習する」