＜ＩＭＧＡ世界ジュニアゴルフ選手権＞
ＰＧＭ日本代表選抜大会を勝ち抜いた日本選手団が、３部門で首位に立った。15－18歳の部女子では仲村果乃（奈良・奈良育英高２年）が４アンダー68をマークし、首位タイでスタートした。このカテゴリーでは日本勢が昨年まで３連覇している。７－８歳の部では男子の根本悠誠（千葉・小山小３年）が６アンダー69、女子の長峰真央（千葉・北貝塚小３年）が１アンダー56でそれぞれ単独首位に立っている。15－18歳の部男子で３年連続出場の河本力（神奈川・日本体育大１年）が２アンダー70で首位に２打差４位と好発進。13－14歳の部女子では花田華梨（栃木・宝木中３年）が３アンダー69で首位に３打差の４位、森愉生（岡山・倉敷西中２年）が２アンダー70で４打差10位と、日本勢２連覇に向けて好位置につけた。
【日本代表成績】
▽15―18歳の部男子（パー72）
【１位】ソープ（オーストラリア）＝68
【１位】ロレンツ（米国）＝68
【４位】河本力（神奈川・日本体育大１年）＝70
【54位】中尾亮太（京都・同志社高３年）＝75
【93位】小木野太優（大阪・近畿大付高２年）＝77
【149位】蝉川泰果（大阪・興国高３年）＝80
【182位】吉田隼汰（茨城・日本ウェルネス高１年）＝84
▽15-18歳の部女子（パー72）
【１位】仲村果乃（奈良・奈良育英高２年）＝68
【１位】ワーナー（米国）＝68
【１位】ラートサットワッターナ（タイ）＝68
【12位】六車日那乃（千葉・麗澤高１年）＝72
【27位】石川茉友夏（群馬・前橋育英高３年）＝74
【27位】小野里リア（熊本・クリスチャン・アカデミー・イン・ジャパン高熊本分校３年）＝74
【27位】比嘉里緒菜（沖縄・興南高１年）＝74
【77位】平木亜莉奈（茨城・ルネサンス高１年）＝78
▽13―14歳の部男子（パー72）
【１位】アップル（米国）＝66
【９位】吉沢己咲（群馬・藤岡北中２年）＝70
【30位】横山翔伍（宮崎・姫城中２年）＝72
【92位】竹原佳吾（神奈川・森村学園中等部３年）＝76
【92位】中野麟太朗（東京・明大付中野中３年）＝76
【134位】仲宗根祥仁（沖縄・緑風学園久志中２年）＝78
▽13-14歳の部女子（パー72）
【１位】ファン（台湾）＝66
【４位】花田華梨（栃木・宝木中３年）＝69
【10位】森愉生（岡山・倉敷西中２年）＝70
【25位】杉浦愛梨（愛知・高浜中３年）＝73
【31位】藤井美羽（愛知・千種台中２年）＝74
【66位】榎本杏果（東京・新宿中３年）＝78
▽11―12歳の部男子（パー72）
【１位】バイ（ニュージーランド）＝66
【１位】サンドー（米国）＝66
【１位】コン（米国）＝66
【10位】本大志（神奈川・末吉中1年）＝70
【16位】松井琳空海（愛媛・高津小６年）＝71
▽11-12歳の部女子（パー72）
【１位】ユアン（米国）＝66
【８位】三明桜子（福岡・沖学園中１年）＝71
【８位】藤代成実（埼玉・八潮中１年）＝71
【11位】二宮佳音（群馬・笠懸北小６年）＝74
▽９―10歳の部男子（パー72）
【１位】ティエット（フィリピン）＝66
【９位】梶谷駿（岡山・総社東小５年）＝73
【17位】渋井晃太郎（神奈川・瀬戸ヶ谷小５年）＝74
【25位】篠原和樹（愛媛・川之江小５年）＝75
▽９-10歳の部女子（パー72）
【１位】ジャマヌクーンキット（タイ）＝69
【１位】クレメンテ（米国）＝69
【８位】清水心結（埼玉・中尾小４年）＝72
【15位】斎藤碧夏（北海道・北光小５年）＝74
【15位】菊田ひな（香川・さぬき北小５年）＝74
▽７―８歳の部男子（パー75）
【１位】根本悠誠（千葉・小山小３年）＝69
【12位】加藤金次郎（愛知・長根小２年）＝74
【25位】石口寛樹（奈良・大正小３年）＝78
▽７-８歳の部女子（パー57）
【１位】長峰真央（千葉・北貝塚小３年）＝56
【６位】渡部琴（東京・東京ウエストインターナショナルスクール３年）＝61
【17位】蕪木梨央（千葉・加茂学園小２年）＝65
【17位】鈴木めい（千葉・豊岡小３年）＝65
▽６歳以下の部男子（パー54）
【１位】アルメイダ（ブラジル）＝55
【１位】アレハンドレ（メキシコ）＝55
【６位】福井誠ノ介（愛知・東郷町中部保育園年長）＝59
▽６歳以下の部女子（パー54）
【1位】※須藤弥勒（日本）＝54
【４位】越水愛理花（東京・神宮前小１年）＝64
※個人資格で出場した日本代表選手団以外の日本選手。
【協会広報ライター・赤坂厚】
雑観
15－18歳の部女子で、仲村果乃（奈良・奈良育英高２年）が４アンダー68をマークして首位に並んだ。「リズムがよくて、悪いところがそんなになかった。パーオンして、次にパッティングをする、という感じで18ホール回れた」と振り返ったラウンドは、1番でグリーンをショートしていきなりボギーでスタートした。初出場で「スタートからボギーでやばいかなと思った」とちょっと不安になったが、３番で８メートルのバーディーパットを「寄せようと思ったら入った。落ち着いたし、自信が持てた」という。コースの距離が「日本の大会よりも短かったので、自分にはいいかなと思った」と、５番パー５で３メートルを入れてアンダーとしてからスコアを伸ばした。初日首位は「考えていなかった」と本人も少し戸惑い気味。明日からの目標を聞くと「勝負に出ずに安全にプレーしたい」といいながらも「伸ばせるなら伸ばせるだけ行きたい」とも。このカテゴリーは３年連続で日本勢が優勝している。「プレッシャーになります」と笑った。
15－18歳の部男子の河本力（神奈川・日本体育大1年）が、３回目の出場で首位に２打差４位と好発進した。アウトは６番パー５で８メートルに２オンしてバーディーが先行。13番４メートル、14番４．５メートルを入れて一時３アンダーとしたが、16番パー３で前の組がつかえていて10分ほど待った。「それで集中力をなくしたのが子供だったなあと」と、シャンクして右に大きく外れてダブルボギーをたたいた。最終18番パー５で第1打を深いラフに入れて出すだけだったが、３打目で３．５メートルにつけ、バーディーフィニッシュして明日につなげた。第1ラウンドではこれまで、高２の2016年は79で112位、高３の昨年も78で93位と出遅れていた。昨年からこのカテゴリーの年齢が17歳から18歳に引き上げられたことで、３回目のチャンスが巡ってきた。「だんだん良くなっていく（最終16年50位、昨年６位＝シード権獲得）から、今回はいいスタートを切れた」と手ごたえを感じ「今年で最後の出場なので、優勝を狙いたい。優勝できる実力は自分にあると思っています」と、第２ラウンド以降に自信を見せていた。
長峰真央（千葉・北貝塚小３年）
吉沢己咲（群馬・藤岡北中２年）
コメント
☆13－14歳の部女子４位の花田華梨（栃木・宝木中３年）
「朝の練習でドライバーがめちゃスライスして調子悪そうだと思ってスタートしました。２番で１５ヤードのアプローチが直接入ってバーディーにして、前半をイーブンで回れたのが後半に結び付いた（３バーディー）。パー５を取らないといけないけど、今日はうまく寄らず入らずでした。３日間で５アンダーと思ったけど、３アンダーが出たので８アンダーを目指したい」
☆13―14歳の部女子10位の森愉生（岡山・倉敷西中２年）
「練習ラウンドで９アンダー出たのはまぐれ（笑い）。5アンダーを目指したけど、最初はドライバーが左に行ってうまくいかなかった。後半も2メートルぐらいのパットが入らなくて。ここはチャンスを取るのとしょうもないミスをしないことだと思います」
☆11―12歳の部男子10位の本大志（神奈川・末吉中1年）
「13番でバンカーの目玉からトップしてダブルボギーにしたけど、あと2日間あると思ってあきらめなかった。今日はドライバーがまっすぐ行ったのがよかった。パッティングで、あとのことを考えて打てば5アンダーとか余裕で出そう。今日は入れることばかりを考えて、次のことを考えずに３パットしたりした」
☆９－10歳の部女子８位の三明桜子（福岡・沖学園中１年）
「パターが入らない一日でした。全部スレスレだったんです。3メートルぐらいが4回とか5回あった。ラインを焦って読み過ぎているような感じがします。明日はきょう（71）よりいいスコアを出したい。ドライバーがちょっと右に富んでいる。体力が落ちてくると右に飛んで行っちゃうんです」
☆９－10歳の部女子８位の藤代成実（埼玉・八潮中１年）
「ショットはよかったんですけど、パットがカップのふちを通る。チャンスはあったんですけど、入らなかった。８，９番でもカップのすぐ横を通って惜しかった。ショットがもっと安定してきたら、いいスコアが出そうな気がする。緊張はなくなってきたので、明日は60台で回ってきたい」
