<マクドナルドカップ 世界ジュニアゴルフ選手権日本代表選抜大会 中国・四国予選>

15-17歳の部は、男子が島田航汰(兵庫・中山五月台中2年)、女子が梶山万里奈(広島・武田中3年)がそれぞれ1位となり、世界ジュニアゴルフ選手権(7月16~19日、米国サンディエゴ)日本代表を目指す決勝大会(5月10~12日、岐阜・花の木GC)に進出した。ピンの位置を難しくしたセッティングの中、13-14歳男子では森下蓮(兵庫・日新中2年)が6バーディー、4ボギーと出入りが激しいゴルフながら2アンダー70の好スコアをマーク。同女子では杉原彩花(大阪・本庄中2年)が1アンダー71と、アンダーパーは2人だった。11―12歳の部男子で加藤渉(香川・弦打小6年)、9―10歳の部男子で將(同3年)の兄弟がそろって決勝に進出した。決勝大会進出者は以下の通り。

15~17歳の部
【男子】 ①島田航汰(兵庫・中山五月台中2年)76
【女子】 ①梶山万里奈(広島・武田中3年)73
13~14歳の部
【男子】 ①森下蓮(兵庫・日進中2年)70②竹山昴成(兵庫・塚口中1年)73③豊山良(大阪・本庄中2年)75④西脇まあく(京都・桃山中1年)76
【女子】 ①杉原彩花(大阪・中木田中2年)71②澤田知佳(大阪・我孫子中2)73③倉永光里(大阪・鳥取東中1年)74④古江彩佳(兵庫・真野小6年)75
11~12歳の部
【男子】 ①加藤渉(香川・弦打小6年)78②藤山開晟(兵庫・白金小5年)79③中澤大樹(兵庫・八木小6年)81④三輪有志朗(兵庫・高浜小5)84
【女子】 ①手束雅(徳島・新開小6年)74②雪野若葉(兵庫・山口小6年)77③マニックス・ジョイ明美(愛媛・日浦小5年)77④古川莉月愛(岐阜・梅林小6年)78
9~10歳の部
【男子】 ①寺西遼馬(広島・安田小4年)80②加藤將(香川・弦打小3年)82③久常涼(岡山・広野小4年)83④北川将圭(大阪・丸山小3年)84
【女子】 ①細田詩織(兵庫・兵庫教育大付小4年)79②尾関彩美悠(岡山・神亀小3年)80
7~8歳の部
【男子】 ①米原力斗(鳥取・住吉小2年)74
【女子】  
(注)同スコアの順位は18番からのカウントバックによる

<開催概要>
日程: 3月9日(土)
場所: 岡山・赤坂レイクサイドCC(15~17歳男子6457ヤードほかカテゴリー別)
出場: 129人
主催: 一般社団法人国際ジュニアゴルフ育成協会(IJGA)ほか
特別協賛: 日本マクドナルド株式会社

 

【大会雑観】

13-14歳の部女子
13-14歳の部女子で優勝した杉原の力強いティーショット
13-14歳の部女子で優勝した杉原の力強いティーショット
杉原彩花(大阪・中木田中2年)が1アンダー71の好スコアでトップで決勝大会(5月10~12日、岐阜・花の木GC)に進んだ。「最近ずっとゴルフが悪かったので、今日は楽しかった」とニコニコしながら振り返るように、2バーディー、1ボギーと安定したプレーぶり。この日はコーチが見に来たことで「いいところを見せようと緊張していたのがよかったのかも」。4番で3メートルを入れ、先にバーディーが来たのも気持ちの上で大きかった。小2までテニスをやっていたが「下手で球拾いばっかりでした。隣にゴルフ場があって打ったら楽しくて始めた」という。171センチの大型選手で、得意のドライバーの飛距離が250~60ヤードとスケールの大きさを感じさせる。「世界ジュニアは去年は関西予選でだめでした。決勝でも今日の感じで行きたい」と、2度目の挑戦に目を輝かせていた。
13-14歳の部男子
トップ通過した森下のティーショット
トップ通過した森下のティーショット
森下蓮(兵庫・日新中2年)が6バーディー、4ボギーの2アンダー70で制した。インスタートの13番パー3で3メートル、14番パー5で1メートルを入れる連続バーディー。37で折り返し、2番パー3では左奥に第1打をこぼしたが、13ヤードをサンドウエッジでチップイン・バーディーなど、派手なゴルフを見せた。「ロングで1バーディー、2ボギーはもったいなかったと思います」と、まだまだ伸ばせる手ごたえがあった様子。最近は「ドライバーが安定してきて曲がりが少なくなってきた」と、練習でも多めに打っている成果が表れたという。小1からゴルフを始めたが、小5までは「月1回もクラブを持たなかった」と本気になっていなかったが、小5で「いきなり出た初めての試合で結果がよかったけど、2度目がだめで、悔しくて練習した」と、本格的に始めた。世界ジュニアの日本代表に向け「海外でゴルフをするのはすごいことやと思います。どれだけできるか試してみたい」と、さらに激戦となる決勝大会に意欲を見せた。
15-17歳の部女子
メダルを掲げて笑顔を見せる梶山
メダルを掲げて笑顔を見せる梶山
梶山万里奈(広島・武田中3年)が、スタート直後の2番パー3でのダブルボギーを跳ね返して、1オーバー73でトップ通過を果たした。手前にショートし、アプローチがピン上4メートルへ。「速くて行ってしまって」と3パットに「ショックでした」と振り返った。10番でもボギーとしたが「折り返しの休憩時間にトップからの切り返しが早くなっていたことに気づきました」と、前半は右に行ったいたショットを後半は徐々に修正。14番でOKにつけるバーディーで息を吹き返し、16、18番ととって盛り返した。小2から始めたゴルフは、小学校では水泳と並行してやってきた。昨年12月には2試合連勝するなど調子も上がっている。「自分の力がどこまであるか、どこまでできるか、挑戦してみたい」と、決勝大会(5月10~12日、岐阜・花の木GC)での世界ジュニア出場権獲得を目指す。
11-12歳の部男子
弟・將(右)とともに決勝進出でメダルを手に笑顔の加藤
弟・將(右)とともに決勝進出でメダルを手に笑顔の加藤
加藤渉(香川・弦打小6年)が6オーバー78で1位となり、9―10歳の部男子2位の將(同3年)とともに兄弟で決勝大会(5月10~12日、岐阜・花の木GC)に進出した。加藤は「ショットが悪かったけどパターでしのいだ」と耐えるゴルフだったが、インスタートで最終9番パー5の第3打を1メートルにピタリとつけてこの日初バーディー。「気持ちよかった。優勝できてよかった」と、笑顔を見せた。弟の將は「2位には入れるとは思わなかった」とこちらもニコニコ。「1回4パットして(15番)切れかけたけど、頑張った」と、胸を張った。決勝大会大会に向け、加藤は「これからもっと練習して、弟と一緒に世界に行きたい」と、気を引き締めていた。
11-12歳の部女子
メダルを手に笑顔を見せる手束
メダルを手に笑顔を見せる手束
手束雅(徳島・新開小6年)が11-12歳の部女子を制した。4つのバーディーを奪ったが「5番(パー3)でバンカーの目玉になってそこからホームランしてダブルボギー。15番で左にOBしてしまってトリプルボギーだった。もっとスコアを伸ばせた」と、2オーバー74にも、たたいたホールを反省した。ゴルフは遊びで1歳からやっていたといい、小2のときに「お父さんとお兄ちゃんが楽しそうにやっていたんで、私も本気になりました」という。試合のたびに「コースを想定して多く練習するクラブを替える」と、この予選には「ショートアイアンをいっぱい練習してきた」と成果が出た。世界ジュニアは「小5のときに挑戦しようと思ったけど、力不足だったので(予選に)出なかった。決勝で最低でも2位に入りたい」と、決勝大会に自信をのぞかせた。

 

【大会コメント】

◇15-17歳の部男子◇
1位・島田航汰(兵庫・中山五月台中2年)
「(インスタートで)前半はよかったけど、広範になってドライバーとパターがだめだった。普通ぐらいのプレーでした。友達に誘われてこの試合に出たけど、決勝大会ではベストを尽くして精一杯のゴルフをしたい」

◇13-14歳の部男子◇

2位・竹山昴成(兵庫・塚口中1年)
「リズムよく攻めるところはせめて、守るところはギリギリ守れました。難しいラインの3から4メートルのパーパットを何回か入れられたのがよかった」

◇9-10歳の部女子◇

1位・細田詩織(兵庫・兵庫教育大付小4年)
「いつもはいないお父さん(英宏さん、キャディー)と一緒で楽しかった。試合のときは優しい。3番でカラーから10メートルぐらい、15番で15メートルのアプローチが入っちゃって、ラッキーパンチが2つあった」