<PGM世界ジュニアゴルフ選手権日本代表選抜大会 関東予選(2)>

>>PGM 世界ジュニアゴルフ選手権 日本代表選抜大会要綱へ

4月2日、栃木・サンヒルズCCWESTコースで15-17歳の部男子など5カテゴリーが、176人の出場で行われた。

15-17歳の部男子では、高橋慧(新潟・開志学園高2年)が、13番ロングでイーグルを奪うなど1イーグル、3バーディー、5ボギーのイーブンパー72で回り、トップで決勝大会(5月9~11日、岐阜・花の木GC)に駒を進めた。同女子では、工藤優海(千葉・麗澤高1年)と小倉ひまわり(東京・日出学園高1年)が1オーバー73でフィニッシュ。カウントバックで18番パーの工藤が1位、ボギーの小倉が2位で決勝大会に進出。13-14歳の部女子では、2年前の世界ジュニア代表の吉田優利(千葉・麗澤中2年)が、2位に5打差をつける強さで1オーバー73をマークし、トップ通過を果たした。同男子は激戦となり、6オーバー78で梅内秀太郎(東京・立教池袋中1年)、大澤優(神奈川・西浜中3年)、鈴木敬太(千葉・打瀬中3年)の3人がホールアウトし、カウントバックで梅内が1位で決勝大会に進んだ。11-12歳の部男子は、身長169センチの大型選手、田中章太郎(茨城・取手一中1年)が2位に5打差をつける72で1位となった。
世界ジュニアゴルフ選手権(7月、米国サンディエゴ)を目指す決勝大会進出者は以下の通り。

15~17歳の部
【男子】 ①高橋慧(新潟・開志学園高2年)72②阪根竜之介(東京・国士舘高1年)75③塚本岳(東京・立教池袋高1年)76④牛木智教(栃木・宇都宮東高1年)77⑤中島央樹(埼玉・浅羽野中3年)77⑥三浦大河(東京・代々木高2年)77 >>成績表
【女子】 ①工藤優海(千葉・麗澤高1年)73②小倉ひまわり(東京・日出学園高1年)73③山路晶(茨城・翔洋学園高1年)74④廣田真優(東京・杉並学院高3年)75⑤乗富結(千葉・拓大紅陵高2年)76 >>成績表
13~14歳の部
【男子】 ①梅内秀太郎(東京・立教池袋中1年)78②大澤優(神奈川・西浜中3年)78③鈴木敬太(千葉・打瀬中3年)78④石坂友宏(神奈川・岩戸中3年)79⑤岩富凱也(東京・小金井南中3年)80⑥野口裕太(東京・杉並学院中3年)80⑦渋谷晃太郎(埼玉・日進中2年)80 >>成績表
【女子】 ①吉田優利(千葉・麗澤中2年)73②山田紗楽(東京・城山中2年)78③佐藤優伽(埼玉・和光第二中3年)80④稲垣那奈子(神奈川・日本女子大付中2年)80⑤中島彩乃(埼玉・埼玉栄中1年)80⑥高橋夏奈(埼玉・埼玉平成中3年)81 >>成績表
11~12歳の部
【男子】 ①田中章太郎(茨城・取手一中1年)72②中村勇貴(埼玉・戸塚中1年)77③栗原悠宇(埼玉・藤中1年)78④川畑京太郎(千葉・佐貫小6年)78⑤田中雄貴(東京・富士小6年)80⑥風岡衣杏(山梨・上条中1年)82⑦仲宗根寛瑛(神奈川・西柴小6年)83 >>成績表
(注)同スコアの順位は18番からのカウントバックによる
(注)関東予選から新学校、新学年で表記
【協会広報ライター・赤坂厚】

 

【大会雑観】

15-17歳の部男子


15-17歳の部男子 高橋慧(新潟・開志学園高2年)
15-17歳の部男子で、高橋慧(新潟・開志学園高2年)が、難しいコースに各選手のスコアが伸びない中をイーブンパー72にまとめ、トップで決勝大会(5月9~11日、岐阜・花の木GC)に進んだ。「大きかった」と振り返ったのが、13番ロング。残り230ヤードを4番アイアンで2オンを狙ったが球は大きく右へ。「やばいと思ったら、崖になった斜面に当たって跳ね返って、1メートルについた」と、これを沈めてイーグルを奪い、波に乗った。163センチと小柄ながらドライバー飛距離は280ヤード。「でも自分のゴルフはアプローチとパット。パーオンの確率が低いので、家でも人工芝の薄いところに球を置いて、シンに当てるアプローチ練習をしています」という。決勝大会に向けては「まだ自信がないので、パーオン率を上げて、パターを磨いていきます。行くからには優勝したい」と意欲をみせた。
15-17歳の部女子


15-17歳の部女子 工藤優海(千葉・麗澤高1年)

15-17歳の部女子 小倉ひまわり(東京・日出学園高1年)
15-17歳の部女子は、工藤優海(千葉・麗澤高1年)と小倉ひまわり(東京・日出学園高1年)がともに1オーバー73で回り、決勝大会(5月9~11日、岐阜・花の木GC)に進んだ。18番からのカウントバックでメダリストになったのは工藤。1番で右OBのトリプルボギーでのスタートだったが「最初のホールだったのであとは全部パーをとろうと思ってやった。チャンスが来たら狙おうと思っていた」と堅実なゴルフを目指した。功を奏して、後半は13番ロングで第3打を30センチにつけるなど3バーディーを奪った。「決勝では先輩たちと戦うので、ガツガツ行かずにパーを狙う自分のゴルフをしたい」と話した。2位となった小倉は「ショットが良くてグリーンに乗るんですが、パットが入らなかった」と振り返った。3バーディー、4ボギーと「(工藤)優海と逆で、飛ばしたけど出入りの激しい、自分のゴルフでした」と笑った。「決勝は優勝するためにいかないと何のためにいくかわからない」と意気込んでいた。
13-14歳の部女子


13-14歳の部女子 吉田優利(千葉・麗澤中2年)
13-14歳の部女子では、2年前の世界ジュニア11-12歳の部代表の吉田優利(千葉・麗澤中2年)が、2年ぶりの世界ジュニア出場に前進した。「完璧だった」という前半は2、3、6番で3メートルのバーディーを沈め、9番をボギーとしたものの2アンダーで折り返した。後半は「ドライバーミスやショートゲームのミスがあって」と1バーディー、4ボギーで、1オーバー73で上がった。コースが難しいこともあって、他の選手のスコアが伸びず、2位に5打差をつける堂々のトップで決勝大会(5月9~11日、岐阜・花の木GC)に進出。身長157センチになり「みんなからやせたといわれるんですけど、体重が前と変わらないから、背が伸びただけなんです」と笑う。ドライバーの飛距離も230ヤードに伸び、最近では「正確性を高める練習を多くしています。練習でも1球1球クラブを替えて、コースをイメージして打っている」という。決勝大会に向け「去年は代表を逃したし、一昨年の世界ジュニアもだめだった(27位)ので両方のリベンジをしたい」と意気込んでいた。
13-14歳の部男子

13-14歳の部男子 梅内秀太郎(東京・立教池袋中1年
13-14歳の部男子は、梅内秀太郎(東京・立教池袋中1年)、大澤優(神奈川・西浜中3年)、鈴木敬太(千葉・打瀬中3年)の3人が78でホールアウトし、カウントバックで梅内が1位で決勝大会(5月9~11日、岐阜・花の木GC)に進んだ。「3メートルぐらいのチャンスが4,5回あったけど、なかなか入らなかった」と、13番でのバーディーが1つのラウンドにストレスがたまったといい「飲み物を飲んで気を落ち着かせていました」と振り返った。自宅の庭に小さな練習場をつくってもらい「人工芝の薄いところでシンに当てるアプローチ練習を多くしています」と、得意なのはアプローチ。小5まで空手やっていて、茶帯(1級)で上段蹴りを得意技として東京都大会でベスト16に入っている。決勝大会では「5年生のときにダントツの最下位(11-12歳の部で97)だった。力の差を感じて悔しかった。今度は70台前半を出したい」とリベンジを誓っていた。
11-12歳の部男子

11-12歳の部男子 田中章太郎(茨城・取手一中1年)
11-12歳の部男子は、田中章太郎(茨城・取手一中1年)がイーブンパー72の好スコアで1位になった。「ショートパットが入ったのがよかった」と振り返った。インスタートで14番で「ドライバーが280ヤードぐらい飛んだ」と、残り40ヤードから3メートルを入れてバーディーが先行し、3バーディー、3ボギー。「5年生のときに身長が14センチ伸びた」と、同年代の選手より頭1つ大きい感じの169センチとりっぱな体格になり、スコアもよくなってきた。以前はサッカーもやっていてサイドバックを務めていたという。「決勝大会では攻めるゴルフをしたい。60台を目標にします」と、自己ベストスコア68の更新を目指す。

 

【大会コメント】


15-17歳の部女子3位の山路晶(茨城・翔洋学園高1年)
◇15-17歳の部女子3位の山路晶(茨城・翔洋学園高1年)◇
「ショットがよくて、後半はパーオンがけっこうできた。でも3パットのボギー(12、13番)が残念。自分は飛ばす方だと思う(ドライバー飛距離250ヤード)。いいときと悪いときの差があるけど、決勝大会では攻めのプレーをして優勝したい」

◇13-14歳の部男子でカウントバックで2位の大澤優(神奈川・西浜中3年)◇
「出だしがよかったんですけど(3番でバーディー)、6番でOBを2発してしまい9をたたいてしまった。よく出来たところもあったけど、1ホールで台無しにしちゃった感じです。もったいないミスを減らして、決勝大会では上位に入って日本代表を目指したい」


13-14歳の部女子2位の山田紗楽(東京・城山中2年)
◇13-14歳の部女子2位の山田紗楽(東京・城山中2年)◇
「パターをまっすぐ打ち出せなかった。バーディーは1つだけで、チップイン(9番、20ヤード)でした。練習ラウンドをせず初めて回ったけどベストスコア(74)が出ました。決勝大会では3メートル以内のパットを全部入れるようにして、イーブンパーを目標にしたい」