<PGM 世界ジュニアゴルフ選手権 日本代表選抜大会 北海道予選>

>>PGM 世界ジュニアゴルフ選手権 日本代表選抜大会要綱へ

 4月19日、北海道・桂GCで行われ、強風が吹く悪コンディションとなった。15―17歳の部男子では、米国留学を決めている国枝太一(未就学)が、12オーバー84をたたいたものの、他の選手も伸びず、昨年13―14歳の部に続く2年連続1位で決勝大会(5月5~7日、岐阜・花の木GC)に進出した。同女子では櫻田優(北海道・藤女子高2年)と伊藤真利奈(北海道・札幌光星高2年)が11オーバー83で並んだが、カウントバックで櫻田が決勝大会切符を手にした。13―14歳の部男子は鳥海颯汰(北海道・音更中3年)が、上のカテゴリーと同じティーから7オーバー79で回り、トップ通過を果たした。同女子は柏原瑞季(北海道・東川中2年)が5オーバー77をマークして1位となった。

 決勝大会進出者は以下の通り。

15~17歳の部
【男子】 【1位】国枝太一(未就学)=84
【2位】高木純太(未就学)=87
【女子】 【1位】櫻田優(北海道・藤女子高2年)=83
13~14歳の部
【男子】 【1位】鳥海颯汰(北海道・音更中3年)=79
【2位】朴相大(北海道・札幌日大中2年)=86
【女子】 【1位】柏原瑞季(北海道・東川中2年)=77
【2位】島田紗(北海道・大麻中2年)=83
11~12歳の部
【男子】 【1位】小村隼士(北海道・平岸小6年)=82
【2位】平井大輝(北海道・中央小6年)=82
【女子】 【1位】島田ゆら(北海道・大麻小5年)=82
【2位】福晏蘭(北海道・余市東中1年)=86
9~10歳の部
【男子】 【1位】島田温太(北海道・大麻西小5年)=86
【女子】 【1位】田中心結(北海道・東五条小4年)=87
7~8歳の部
【男子】 【1位】西山陽斗(北海道・開西小2年)=85
(注)同スコアの順位は18番からのカウントバックによる
【協会広報ライター・赤坂厚】

 

【大会雑観】

15―17歳の部男子
201504_hokkaido_Z011_2762
201504_hokkaido_Z012_2870
国枝太一(未就学)
15―17歳の部男子で、国枝太一(未就学)が2年連続予選1位で決勝大会に進んだ。強風の中「「こんなスコアで恥ずかしい。今年一番ひどかった」と苦笑いした。4番では林の中に入れてロストボールにするなど8をたたいた。「風の問題じゃないと思います。自分の思うようなゴルフができなかった。気持ちは前向きだったと思うんですけど」と、首をひねった。中学を卒業し、9月から米国のIMGゴルフアカデミーに入学を決めている。世界ジュニアは今年からIMGアカデミーの冠大会になった。「今回、少しでもアピールしたかった。こんなスコアでなんですけど、決勝大会では3人が代表になれるのでチャンスだと思ってやりたい。世界ジュニアに行って、今日とは違う自分を見せたい」と、世界舞台でのアピールを狙う。
13―14歳の部男子
201504_hokkaido_Z021_2803
201504_hokkaido_Z022_2887
鳥海颯汰(北海道・音更中3年)
上のカテゴリーと同じティーから行った13―14歳の部男子の鳥海颯汰(北海道・音更中3年)が、15―17歳の部を上回る7オーバー79で回り、2年連続決勝大会(5月5~7日、岐阜・花の木GC)進出を決めた。「今回、新しいパターを持ってきたんですけど、それに助けられました。最近ドライバーの飛距離が伸びたのでセカンドの距離感が合わなくて、パターに救われた」と振り返った。昨年は13―14歳の部で国枝太一に次ぐ2位で決勝大会へ進んだ。今年は同じカテゴリーなので「チャンスがあると思う」と力を込める。身長が昨年より15センチ以上伸びて168センチ近くある。部活動では陸上部に入っており、体が大きくなったことと陸上のトレーニングで飛距離が伸びた。「決勝大会までに、特にショートアイアンをしっかりコントロールできるようにしたい」と、意気込んでいた。
13―14歳の部女子
201504_hokkaido_Z031_2532
201504_hokkaido_Z032_2918
柏原瑞季(北海道・東川中2年)
13―14歳の部女子の柏原瑞季(北海道・東川中2年)が、強風の中を5オーバー77の好スコアで決勝大会(5月5~7日、岐阜・花の木GC)に進んだ。「ショットが曲がってひどかった。ぎりぎりグリーンに収まっていた感じ」と、本人はもちろん納得していないが、インスタートの16番で2メートル、折り返して4番では残り165ヤードをユーティリティーで30センチにつけ、2度のチャンスをバーディーにした。自分では「ショットが好きで、ピンに刺していってバーディーをたくさん取ろうと思っています。特に9番アイアンは小さい頃からずっと練習しているので自信がある」と、攻撃的なゴルフを目指している。ゴルフは幼稚園の頃から初めて「ドライバーで100ヤード打ったらおもちゃを買ってくれるというので1000球ぐらい打って超えた。幼稚園の卒業文集に将来はプロゴルファーになりたいって書いたらしいんです」という。決勝大会に向けて「アイアンの精度を修正して、世界に行きたい」と意欲をみせた。
15―17歳の部女子
201504_hokkaido_Z041_2490
201504_hokkaido_Z042_2904
櫻田優(北海道・藤女子高2年)
15―17歳の部女子では、櫻田優(北海道・藤女子高2年)がカウントバックで決勝大会進出を決めた。インスタート10番で2メートルを沈めてバーディー発進。「幸先良かったんですけど、次からダメでした」と11、12番連続ダブルボギー。インで44をたたいてしまった。「マーカーをしていた伊藤(真利奈)さんに2打負けていた。後半頑張ればと思った」と、7番まで1オーバーと粘り、1打リードした。しかし、8番でダブルボギーにして1打リードを許す。「でも諦めなかったのが良かった。追い付いたらカウントバックで18番では勝っていたので」と9番をパーで収め、短いパットを外してボギーにした伊藤と並び、1位が決定した。「このスコアでは優勝は恥ずかしい。北海道で初めての試合で、練習場では良かったんですけど、力が入ってしまってショットがボロボロでした」と振り返った。高2だが「進学のために来年は勉強しないといけないので、今年が最後のチャンスと思っています」という。「課題だらけですけど、決勝大会で恥をかかないように練習していきます」と苦笑いした。

 

【大会コメント】

201504_hokkaido_C01_2988
小村隼士(北海道・平岸小6年)
◇11-12歳の部男子1位の小村隼士(北海道・平岸小6年)◇
「ドライバーが悪くて変な方に行ってしまった。アイアンとフェアウエーウッドで稼げた。パットとアプローチが良かったから勝てた。去年(9―10歳の部)は決勝でボロボロだったんで、今年は去年を思い出してしっかり頑張りたい。コース(花の木GC)は少し覚えているけど、アプローチが難しかったから練習していく」
201504_hokkaido_C02_2945
島田ゆら(北海道・大麻小5年)
◇11―12歳の部女子で1位通過の島田ゆら(北海道・大麻小5年)◇
「(昨年9―10歳の部1位で)今年はアプローチがよくて優勝できた。バーディーは1つ取れた。5番でカラーから7,8メートルのが入った。気持ちよかった。今年の決勝大会は頑張る。世界ジュニアに行く」