<PGM世界ジュニアゴルフ選手権日本代表選抜大会 北海道予選>

 強い雨と風の中でのラウンドとなり、15―17歳の部男子では、鳥海颯汰(北海道・音更高1年)が6オーバー78で回って1位で東日本決勝大会(4月23、24日、茨城・美浦GC)に進んだ。昨年13―14歳の部に続く2年連続トップ通過。同女子では2年連続で国体北海道代表の山田彩歩(北海道・札幌光星高3年)が2オーバー74の好スコアをマークして、実力を発揮した。13―14歳の部男子は森智也(北海道・北海道教育大付札幌中2年)が悪コンディションで91をたたいたが、他選手も崩れて1位になった。同女子は84で回った宮澤美咲(北海道・富丘中2年)が首位で東日本決勝大会に進んだ。
9―10歳の部、7―8歳の部は男女とも日没の恐れがあるため、9ホールで競技を終了、成立とした。

東日本決勝大会進出者は以下の通り。

15~17歳の部
【男子】 【1位】鳥海颯汰(北海道・音更高1年)=78
【2位】村岡侑哉(埼玉・埼玉栄高2年)=80
【女子】 【1位】山田彩歩(北海道・札幌光星高3年)=74
13~14歳の部
【男子】 【1位】森智也(北海道・北海道教育大付札幌中2年)=91
【2位】谷保寿樹(北海道・帯広南町中3年)=94
【女子】 【1位】宮澤美咲(北海道・富丘中2年)=84
【2位】福晏蘭(北海道・樽川中2年)=85
【3位】庄内理湖(北海道・帯広第二中3年)=87
11~12歳の部
【男子】 【1位】関玲音(北海道・信濃中1年)=87
【2位】佐々木涼(北海道・南線小6年)=88
【3位】山本詠太(北海道・手稲中央小6年)=90
【4位】宮崎鈴都(北海道・八条中1年)=91
【女子】 【1位】小西優恵(福岡・筑紫丘小5年)=84
【2位】福井百々花(北海道・北海道教育大付札幌小6年)=93
9~10歳の部
【男子】 【1位】田邊武士(北海道・清田緑小5年)=44
【女子】 【1位】田中心結(北海道・旭川東五条小5年)=44
7~8歳の部
【男子】 【1位】西山陽斗(北海道・開西小3年)=39
【2位】ゴヴォロヴスキー遼河(北海道・恵庭柏小3年)=42
(注)同スコアの順位は18番からのカウントバックによる
【広報ライター・赤坂厚】

 

【大会雑観】

15―17歳の部男子
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鳥海颯汰(北海道・音更高1年)
15―17歳の部男子で鳥海颯汰(北海道・音更高1年)が、昨年13―14歳の部に続いて2年連続トップで東日本決勝大会(4月23、24日、茨城・美浦GC)に進んだ。風雨の中でのプレーに「大きな経験になりました」という。バーディーは2番で5メートルを入れた1つだけで「去年より1打良かった」という6オーバー78だったが「番手をいろいろ考えて替えた。3番手ぐらい違うこともあった」と、いい意味で苦労してスコアをつくった。去年より10センチほど身長が伸びて170センチを超え、飛距離も「クラブを変えたこともあって、30~40ヤード伸びて270ヤードぐらい行くようになった」という。昨年は決勝大会で4位と惜しくも日本代表を逃した。「今年は行きたいです。そのためにはあと1週間ですけど、ショットのコントロールと今日悪かったパットを練習して行きたい」と、意気込んでいた。
15―17歳の部女子
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山田彩歩(北海道・札幌光星高3年)
15―17歳の部女子の山田彩歩(北海道・札幌光星高3年)が、風雨の中を2オーバー74の好スコアで回り、東日本決勝大会(4月23、24日、茨城・美浦GC)に進んだ。「最近調子が悪くて不安だったけど、この風の中を74で回れたのは良かった。パーオン率が高くて、3パットもしなかった」と、納得のラウンドだった。インスタートの14番パー5で第3打を「お先ににつけた」とバーディー。15番で第1打を池に入れたが、ボギーにしのぎ、16番パー3で3メートルを沈めるバーディーと、要所を締めた。一昨年、昨年と国体の北海道代表の貫録を示した。予選は初挑戦で「世界ジュニアに行きたい。飛距離が出るほうではないので、アプローチとパットをしっかりして、東日本決勝大会に臨みたい」と話していた。
13―14歳の部女子
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宮澤美咲(北海道・富丘中2年)
13―14歳の部女子でトップ通過を果たした宮澤美咲(北海道・富丘中2年)は「不思議な感じです」と照れた。「池ポチャしたり、トップしたり、ダフったり、いろいろやったのに84で回れて、トップにもなったけど、よく分からないです」と、振り返った。昨年末にクラブを替えて「まだ距離感がつかめなかった」と、風雨もあってバーディーは奪えなかった。「それでも今年のベストスコア。不思議です」とまた笑った。この日は「楽しくゴルフをやろう」と思って出たという。苦手のパッティングで「緊張して強く打ちすぎたことも多かった」と反省。東日本決勝大会(4月23、24日、茨城・美浦GC)では「70台を出したいです」と、自己ベスト79の更新を目指す。
13―14歳の部男子
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森智也(北海道・北海道教育大付札幌中2年)
13―14歳の部男子の森智也(北海道・北海道教育大付札幌中2年)は、スコアを提出して「トップだよ」と知らされ「え?オレ?」と一瞬驚いた後、笑顔になった。風雨の中で思うようなプレーができず、91をたたいた。「グリップがずれないように打つときに力を入れた」という。濡れた芝に「この冬にゴルフが変わってウッドが飛ばしていけるようになったんですけど、今日はドライバー以外のウッドがうまくいかなかった」と反省。それでも得意のアプローチで6番では15ヤードほどをチップインしてパーを取るなど粘った。この予選は初めての出場。「世界ジュニアに行く試合がどんな感じか知りたかった」という。東日本決勝大会には「みんなうまい人だと思う。うまくいかなかった3番ウッドをしっかり打てるようにして行きたい」と、力試しを楽しみにしていた。

 

【大会コメント】

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関玲音(北海道・信濃中1年)
◇11―12歳の部男子1位の関玲音(北海道・信濃中1年)◇
「疲れました。この天候ではまあまあのスコア(87)だったと思います。ショットが良くて、なるべく低く飛ばすようにした。バーディーは取れなかったけど、うまくできたと思う。東日本決勝大会にはもう少しショットの方向性とか、距離感とかをしっかり練習したい。自信は一応あります。あ、絶対(世界ジュニアに)行きます」
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小西優恵(福岡・筑紫丘小5年)
◇11―12歳の部女子1位の小西優恵(福岡・筑紫丘小5年)◇
「パーオンはあまりできなかったけど、アプローチとパターでカバーできた。九州予選の時に肺炎で出られなかったので、世界ジュニアに行きたいから北海道予選に出ました。体はもう大丈夫。世界で自分のレベルを知りたい。スコアに波があるけど、東日本決勝大会では今日失敗したところを気をつける。最終ホール9、18番でダボにしたから。強い人がいるんで分からないけど頑張る」
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田邊武士(北海道・清田緑小5年)
◇9―10歳の部男子1位の田邊武士(北海道・清田緑小5年)◇
「雨が降って、打ちにくくて大変だった。でもスコアはいつも通りで回れた(44)。アプローチが好きで、今日はうまくいった。予選は2回目です。前回は全然だめだったけど、練習してうまくなった。アイアンが良くなったので、東日本決勝大会で頑張りたい」
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田中心結(北海道・旭川東五条小5年)
◇9―10歳の部女子1位の田中心結(北海道・旭川東五条小5年)◇
「今日はドライバーが左に曲がって全然だめだった。スコア(44)は全然良くない。(昨年北海道予選9―10歳の部連覇も)去年とあんまり変わっていないと思う。世界に行きたいから、東日本決勝大会まで集中して練習して頑張る。今日良くなかったドライバーとパットを練習する」
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西山陽斗(北海道・開西小3年)
◇7―8歳の部男子1位の西山陽斗(北海道・開西小3年)◇
「寒くて大変だった。39で回れたけど納得していない。少しダフったり、転がり落ちて(土手の)下まで行っちゃったりした。3番ウッドは良かった。バーディーは1つ取った。16番で2メートルぐらいを入れた。ナイスショットが気持ちいいからゴルフが好きです」