<PGM世界ジュニアゴルフ選手権日本代表選抜大会 九州・沖縄予選>

 15―18歳の部は、藤原直輝(大阪・興国高1年)が前半1アンダーをマークし、風が出てきた後半もまとめてイーブンパー72で回って、2位上山捷馬(宮崎・日章学園高1年)に2打差をつけて1位で西日本決勝大会(3月30、31日、滋賀・滋賀GC)に進んだ。同女子は井元咲希(宮崎・日章学園高1年)が3オーバー75で2位に1打差で1位進出。13―14歳の部男子では、15―18歳の部と同じティーマークから回った吉田京介(大分・城北中2年)が、4バーディー、1ボギーの3アンダー69と快スコアをマークして1位で西日本決勝大会へ進んだ。同女子でも外園華蓮(宮崎・日章学園中2年)が上のカテゴリーを上回る1オーバー73で1位通過した。

 西日本決勝大会でIMGA世界ジュニアゴルフ選手権(7月、米国サンディエゴ)の西日本エリアの日本代表が決まる。

 西日本決勝大会進出者は以下の通り。

▽15-18歳男子
 【1位】藤原直輝(大阪・興国高1年)=72
 【2位】上山捷馬(宮崎・日章学園高1年)=74
 【3位】米須清幸(沖縄・久志中2年)=76
 【4位】中野恵將(福岡・嘉穂高1年)=76
▽同女子
 【1位】井元咲希(宮崎・日章学園高1年)=75
 【2位】江川琴実(宮崎・宮崎日大高1年)=76
 【3位】島袋ひの(沖縄・宜野座高2年)=76
 【4位】西川果穂(福岡・城南中3年)=77
 【5位】伊波莉羅(沖縄・宜野座高2年)=77
 【6位】外園莉々華(宮崎・日章学園高1年)=78
▽13-14歳男子
 【1位】吉田京介(大分・城北中2年)=69
 【2位】村松陸(熊本・武蔵ケ丘中2年)=72
 【3位】上山虎雅(宮崎・日章学園中1年)=76
 【4位】小窪都斗(鹿児島・鹿児島大教育学部付中2年)=82
 【5位】世良博(福岡・永犬丸中2年)=82
 【6位】市丸貴翔(福岡・飛幡中2年)=82
 【7位】有薗純(鹿児島・日当山中1年)=83
▽同女子
 【1位】外園華蓮(宮崎・日章学園中2年)=73
 【2位】左奈々(福岡・原西小6年)=76
 【3位】丸尾羚水(宮崎・赤江中1年)=77
 【4位】菅楓華(宮崎・日章学園中1年)=78
 【5位】上村麗子(熊本・津奈木中1年)=80
 【6位】石原渚裟(沖縄・久志中2年)=80
 【7位】山内美桜(福岡・次郎丸中2年)=82
▽11-12歳男子
 【1位】長崎煌心(宮崎・三股西小5年)=75
 【2位】丸尾怜央(宮崎・宮崎南小6年)=76
 【3位】西嶋元風(福岡・リンデンホール小学部5年)=76
 【4位】外岩戸晟士(鹿児島・志布志小5年)=77
 【5位】吉永匡一郎(福岡・江川小5年)=79
▽同女子
 【1位】豊田ヒカル(熊本・築山小5年)=76
 【2位】藤本愛菜(福岡・小竹南小6年)=78
 【3位】中間理桜(福岡・松島小5年)=79
 【4位】冨田有紀(福岡・太宰府南小6年)=80
 【5位】平尾咲希(佐賀・兵庫小6年)=80
 【6位】吉武凛(大分・春日町小6年)=82
▽9-10歳男子
 【1位】穴井伸直(大分・大分大教育学部付小4年)=82
 【2位】呉屋陽星(沖縄・北美小4年)=83
 【3位】平田兼慎(宮崎・尚学館小3年)=88
 【4位】黒木愛斗(宮崎・平岩小4年)=91
▽同女子
 【1位】藤野蒼來(鹿児島・小山田小3年)=72
 【2位】松下可育(熊本・龍田小4年)=76
 【3位】丸尾海七(宮崎・宮崎南小4年)=78
 【4位】林田万輪(熊本・西合志南小4年)=80
▽7-8歳男子
 【1位】山本昂生(福岡・筑紫東小2年)=78
 【2位】亀田悠生(山口・黒石小2年)=82
▽同女子
 【1位】草場美羽(福岡・馬田小2年)=94
(注)同スコアの順位は18番からのカウントバックによる

【協会広報ライター・赤坂厚】

 

【大会雑観】

15―18歳の部男子
藤原直輝(大阪・興国高1年)
藤原直輝(大阪・興国高1年)

藤原直輝(大阪・興国高1年)
15―18歳の部男子は、藤原直輝(大阪・興国高1年)がショートパットに苦しみながらもイーブンパー72で回り、トップで西日本決勝大会(3月30、31日、滋賀・滋賀GC)に進んだ。1番でいいアプローチをしたが「1メートルぐらいを外してしまって」とボギースタート。2番で2メートルを入れて取り戻し、8番パー3(198ヤード)では4番アイアンで50センチにつけ、前半は1アンダーで折り返した。後半、14番で「5~6メートルのバーディーパットを狙いに行ってしまって」とオーバーして返しの80センチを外し、痛恨の3パットでイーブンパーになった。ショートパットは元々得意だったというが「ルール改正でピンを立てたまま打っていたら、感覚が変わってしまって」と、苦手になってしまったという。今は2メートル以内ではピンを抜いて打つようにして、徐々に感覚が戻りつつある。直前まで宮崎で合宿があったため、九州での予選にエントリーした。「今まで予選落ちしてきたので決勝大会に初めて行けます。米国にメチャ行きたい」と、気持ちを込めていた。
15―18歳の部女子
井元咲希(宮崎・日章学園高1年)
井元咲希(宮崎・日章学園高1年)

井元咲希(宮崎・日章学園高1年)

15-18歳の部女子の井元咲希(宮崎・日章学園高1年)は、バーディーなしのゴルフながら、3オーバー75で西日本決勝大会(3月30、31日、滋賀・滋賀GC)へトップ通過を果たした。「我慢のゴルフでした」というが、アプローチできわどく拾うゴルフではなく「チャンスを外してお先に、が多かったんです。7、8回はあった」と悔やむ。そんな展開の中でも「一球一球、しっかりやろうと思いました。昨日からショットが悪かったので『大丈夫』と言い聞かせながらやりました」と、ストレスがたまる中でも崩れずにプレー出来た。小学校のころから遊びでゴルフをしていたが、本格的にゴルフを始めたのは中学に入ってからで、まだ4年ほど。167センチの長身、自分の持ち味は「ドライバーの飛距離(240ヤード)」という。この大会は2回目の出場で、昨年は予選落ち。「経験が少ないから、もっとたくさん経験をしたい。世界ジュニアに行けたら、自信になると思います」と、ステップアップを目指す。
13―14歳の部男子
吉田京介(大分・城北中2年)
吉田京介(大分・城北中2年)
吉田京介(大分・城北中2年)
13―14歳の部男子では、吉田京介(大分・城北中2年)が3アンダー69で1位となり、西日本決勝大会(3月30、31日、滋賀・滋賀GC)に進んだ。同じティーマークで回った年齢が上のカテゴリー(15―18歳の部)の1位スコアを上回り「久しぶりに、試合でのナイスプレーでした」と納得。1番で1.5メートルにつけ、2番ではピン手前5メートルを入れる連続バーディーでスタートし「今日はいいなって感じでした」という。9番でも左上1メートルにつけて前半で3つの貯金をつくった。風が強くなった後半も1バーディー、1ボギーのイーブンパーにまとめた。この日はフェアウエーを外したのが2回と、ティーショットが安定していたのがスコアに結び付いた。一昨年のこの大会に11―12歳の部に出場してトップ通過したが、西日本決勝大会で世界ジュニア切符をつかめなかった。2年ぶりの挑戦で「今度は米国に行くぞって感じです。ハイプレッシャーの時の気持ちの持って行き方とか、メンタルトレーニングも始めました」と、世界に行く準備は整ってきている。
13―14歳の部女子
外園華蓮(宮崎・日章学園中2年)
外園華蓮(宮崎・日章学園中2年)

外園華蓮(宮崎・日章学園中2年)

13-14歳の部女子で、外園華蓮(宮崎・日章学園中2年)が1オーバー73と、1つ上の年齢カテゴリーを上回るスコアで西日本決勝大会に進んだ。後半のアウトを1アンダーで回った。4番で「ドライバーが飛んでくれて」と、第2打で2メートルについてバーディーを奪った。「パーオン率がよくて、パーパットも入って、という感じでした」と笑顔を見せた。前半インはドライバーが「右に左に曲がって」と、パーオンにも苦しんだが「あきらめないで、集中していこうと思った」というのが後半に結び付いた。メダリストになったが「まだ決勝大会があるので気を抜かないで行きたい」と気を引き締める。156.5センチと小柄だがドライバーの飛距離は250ヤードという。西日本決勝大会までに「アプローチとパターが苦手なので、重点的に練習したい」と、準備をしていく。

 

【大会コメント】

上山捷馬(宮崎・日章学園高1年)
上山捷馬(宮崎・日章学園高1年)
◇15-18歳の部男子2位の上山捷馬(宮崎・日章学園高1年)◇
「11番まで(2バーディー)はショットが思い通りに行った。縦の距離が合っていました。その後、アプローチが悪くなった。14番ですくってチョロになってボギーにして、15、17番でもすくってミスしてダブルボギー。もったいないゴルフをしたと思います。アプローチは得意なんですけど、2,3日前から調子が悪かったのが出てしまった。決勝大会までにショートゲームを重点的にやります」
江川琴実(宮崎・宮崎日大高1年)
江川琴実(宮崎・宮崎日大高1年)
◇15-18歳の部女子2位の江川琴実(宮崎・宮崎日大高1年)◇
「後半(アウト)は4番まで3ボギーで焦りました。パッティングでしっかり頭を残すようにして打ったら、入ってくれるようになった。6番(4メートル)、9番(1.5メートル)でバーディーが来たので、スコアがまとまりました。去年決勝大会に出たけどだめだった。今年は自信あります。このところ70台が出ていなかったんですけど、今日出たのでこれから出るようになると思います」
村松陸(熊本・武蔵ケ丘中2年)
村松陸(熊本・武蔵ケ丘中2年)
◇13-14歳の部男子2位の村松陸(熊本・武蔵ケ丘中2年)◇
「最近ティーショットが悪かったけど、今日は絶好調だった。この1週間、部活をやりながら、基礎からやって、スイングプレーンが下から来ているのを修正した。前半はしょうがないボギーもあったけど、後半は14番でバーディーが来てよかった。世界ジュニアに行ったことがないので、違う環境でやっていく経験をしたい」
長崎煌心(宮崎・三股西小5年)
長崎煌心(宮崎・三股西小5年)
◇11-12歳の部男子1位の長崎煌心(宮崎・三股西小5年)◇
「前半(イン)はボギーが続いて40を打った。でも後半は6番でバーディーを取って、7番でも連続バーディーが来たのでよかった。75はまあまあいいスコアだと思います。決勝大会では、1打1打を大切にして、アンダーを出せるようにしたい。バーディーをいっぱい取りたい。もっとアイアンとパターの精度を上げたい」
豊田ヒカル(熊本・築山小5年)
豊田ヒカル(熊本・築山小5年)
◇11-12歳の部女子1位の豊田ヒカル(熊本・築山小5年)◇
「(前半36で回ったが)後半は4パットしたり、ショットが当たらなったりでだめだった。前半も後半も17パットだった。だんだんミスは減ってきていると思う。もうちょっとパターが入るようにして、ショットを飛ばしたい。世界ジュニアに行く自信はちょっとあります」
穴井伸直(大分・大分大教育学部付小4年)
穴井伸直(大分・大分大教育学部付小4年)
◇9-10歳の部男子1位の穴井伸直(大分・大分大教育学部付小4年)◇
「今日はパターが入らなかったけど、ドライバーが飛んだ。バーディーはなかったけど、一生懸命パーをとった。米国に行きたいです。そのためには、もうちょっとパターをよくしたい。練習します」
藤野蒼來(鹿児島・小山田小3年)
藤野蒼來(鹿児島・小山田小3年)
◇9-10歳の部女子1位の藤野蒼來(鹿児島・小山田小3年)◇
「パターが少し調子よかった。12番と3番で5メートルぐらいのバーディーが入った。自分では目標が73だったから、今日は1打よかった。72はベストスコア。3メートル以内のパーパットが入った。決勝大会にはもっとアプローチとパターを練習する。世界ジュニアで強い子と戦うのはいい経験になると思います」
山本昂生(福岡・筑紫東小2年)
山本昂生(福岡・筑紫東小2年)
◇7-8歳の部男子1位の山本昂生(福岡・筑紫東小2年)◇
「(78は)いいスコアだったと思います。そんなに出ないスコアだから。今日はけっこうドライバーがよかった。飛んでフェアウエーに行った。決勝大会に勝ったら米国に行くんですか?え?それはちょっとやばい。決勝大会でミスしても1つ1つ取り返していけるようにしたい」
草場美羽(福岡・馬田小2年)
草場美羽(福岡・馬田小2年)
◇7-8歳の部女子1位の草場美羽(福岡・馬田小2年)◇
「もうちょっといいスコアになると思うけど、自分としてはよかったと思う。今日は6番ウッドがよかったけど、パターがよくなかった。遠いパットが寄らなかった。もっと練習していく」