<PGM世界ジュニアゴルフ選手権日本代表選抜大会 U6決勝大会&関東予選(2)>

6歳以下の部(U6)決勝が行われ、男子は山田光之助(沖縄・嘉芸こども園年長)、女子は南愛美(千葉・明青幼稚園年長)が優勝、世界ジュニア(7月12~15日、米国サンディエゴ)の日本代表に決まった。

前日の降雪の影響でコース整備のため1時間遅れてスタート。予選では、15-18歳の部男子は照喜名朝昇(沖縄・興南高1年)が8オーバー80で1位となり、東日本決勝大会(4月16、17日、茨城・美浦GC)に進出した。同女子は宮城杏(沖縄・興南高3年)が3オーバー75で1位となり、妹の宮城柚(沖縄・沖縄カトリック中2年)3位に入って姉妹で東日本決勝大会に進んだ。13-14歳の部では、男子は大郷喜一(埼玉・太平中2年)、女子は荒木結衣(東京・香蘭女学校中等科1年)がともに5オーバー77で、東日本決勝大会へトップ通過を果たした。

世界ジュニア日本代表は以下の通り。
▽6歳以下男子
【1位】山田光之助(沖縄・嘉芸こども園年長)=71

▽同女子
【1位】南愛美(千葉・明青幼稚園年長)=73

東日本決勝大会進出者は以下の通り。
▽15-18歳男子
【1位】照喜名朝昇(沖縄・興南高1年)=80
【2位】相浦大輝(神奈川・宮崎中3年)=82
▽同女子
【1位】宮城杏(沖縄・興南高3年)=75
【2位】須藤みかな(千葉・加茂学園8年)=76
【3位】宮城柚(沖縄・沖縄カトリック中2年)=78
▽13-14歳男子
【1位】大郷喜一(埼玉・太平中2年)=77
【2位】荒木敬太(千葉・渋谷教育学園幕張中1年)=82
【3位】三橋悠之介(神奈川・森村学園中等部2年)=83
▽同女子
【1位】荒木結衣(東京・香蘭女学校中等科1年)=77
【2位】岸田想來(東京・三田中2年)=80
【3位】原田桃(神奈川・鵠沼中1年)=81
▽11-12歳男子
【1位】加藤金次郎(愛知・長根小5年)=76
【2位】根本悠誠(千葉・加茂学園6年)=77
【3位】沖田雫(千葉・井野小6年)=79
▽同女子
【1位】飯田柚月(千葉・金杉台小5年)=76
【2位】稲村かぐや(埼玉・安行東小5年)=78
【3位】小野澤マリア(東京・宮前小5年)=85
▽9-10歳男子
【1位】稲葉輝海(東京・青梅第三小3年)=75
【2位】下崎蒼大(千葉・浦安南小4年)=77
【3位】戸高隆世(東京・石神井小4年)=79
【4位】加藤遼大(千葉・立原小4年)=82
【5位】矢吹侑大(千葉・白井第三小4年)=83
▽同女子
【1位】武田貴姫(愛知・東桜小4年)=73
【2位】佐野心咲(東京・昭和女子大付昭和小4年)=76
【3位】大栗愛珠(東京・品川インターナショナルスクール3年)=77
【4位】斎藤美雅(埼玉・朝霞第七小3年)=80
【5位】藤原凛咲(奈良・登美ヶ丘小4年)=80
▽7-8歳男子
【1位】吉松優馬(兵庫・塩屋北小1年)=71
【2位】石塚大和(茨城・土浦第二小2年)=78
【3位】横山勇人(埼玉・勝頼小1年)=79
【4位】荒砂士道(大阪・堀江小1年)=84
▽同女子
【1位】飯野結心奈(東京・落合第六小2年)=83
【2位】小嶋紗奈(長野・箕輪東小1年)=83
※(注)同スコアの順位は18番からのカウントバックによる
【協会広報ライター・赤坂厚】

 

【U6決勝雑観】

6歳以下の部(U6)決勝
山田光之助(沖縄・嘉芸こども園年長)

山田光之助(沖縄・嘉芸こども園年長)

南愛美(千葉・明青幼稚園年長)

南愛美(千葉・明青幼稚園年長)

6歳以下の部(U6)決勝が行われ、男子は山田光之助(沖縄・嘉芸こども園年長)、女子は南愛美(千葉・明青幼稚園年長)が優勝を飾り、世界ジュニア(7月12~15日、米国サンディエゴ)の日本代表に決まった。

前日の降雪に影響でコース整備のため1時間遅れてスタート。最後はナイターの中でのプレーになった。

山田は6バーディーを奪って1アンダー71の快スコアをマークした。「楽しかった。パターの調子がよかった。みんなとやれたのがよかった」と話した。

南はバーディー4つを奪って73の好スコア。「ウエッジの調子がよかった。バーディー4個とって楽しかった」と笑顔を見せた。

世界ジュニア日本代表が決まって、2人は「アメリカでも今日みたいに優勝する」といい、「パターを練習する」(山田)「ウエッジとパターを練習する」(南)と課題にもチャンレンジする。

【関東予選(2)雑観】

15-18歳の部男子
照喜名朝昇(沖縄・興南高1年)
照喜名朝昇(沖縄・興南高1年)
 15-18歳の部男子は、照喜名朝昇(沖縄・興南高1年)がバーディーなしの80とスコアを伸ばせなかったが、他の選手も前日の降雪が残るコースに苦しんでスコアを崩し、トップで東日本決勝大会(4月16、17日、茨城・美浦GC)に進んだ。

「今日はドライバー以外の調子が悪くて、パーオンしてもパッティングのラインが読み切れずという感じでした。コースの問題ではなく自分の問題です」と振り返った。バーディーなしの一日に「これだけ取れないのはあまりないです。1つぐらいは取れるはずなのですが。とりあえず、OBをしないように意識してプレーしました」と、思うようなゴルフができない中で、最低限のことをやった。

決勝大会に向けて「今日一番悪かったアプローチを立て直して、パターもよくしないといけない」と気を引き締めた。沖縄から一昨日着いたこともあり「とにかく寒かったです」と苦笑いしていた。

15-18歳の部女子
宮城杏(沖縄・興南高3年)

宮城杏(沖縄・興南高3年)

宮城柚(沖縄・沖縄カトリック中2年)

宮城柚(沖縄・沖縄カトリック中2年)

宮城杏(左)と柚姉妹

宮城杏(左)と柚姉妹

15-18歳の部女子では宮城杏(きょう、沖縄・興南高3年)が後半盛り返して3オーバー75をマークして1位となり、3位に入った妹の柚(ゆう、沖縄・沖縄カトリック中2年)とともに姉妹で東日本決勝大会(4月16、17日、茨城・美浦GC)に進んだ。

インスタートの前半は雪が溶け始めたコースに苦しんで40をたたいた。後半は2番で「右の木の後ろから打って10メートルぐらいに乗ったんですけど、それが入った」とバーディーで息を吹き返した。3番で4メートルを入れる連続バーディー。5番パー5では第2打でグリーン手前まで運んで、アプローチで寄せてバーディー。7番では左に外したところからパターで8メートルを入れた。後半4バーディーで「昨日雪で練習ラウンドできなくて初めてのコースだったんですけど、楽しかった」と対応力を見せた。

自身は九州・沖縄予選3位で西日本決勝大会(3月26、27日、滋賀・滋賀GC)進出を決めており、今回は妹の柚とともに東日本決勝大会に進んだ。「妹と一緒に世界ジュニアに行けたらいいです」といい、すぐに迫った西日本決勝大会に「今日はリカバリーがよかった。でも18番でイーブンに戻そうとしてOBを打ったので、欲を出さずにいきたい」と話した。

妹の柚は「きょうは全体的なイメージが悪かった。ドライバーの精度と、100~150ヤードの精度を上げて決勝大会に臨みたいです」と話した。

13-14歳の部男子
大郷喜一(埼玉・太平中2年)

大郷喜一(埼玉・太平中2年)

 13-14歳の部男子は、レフティーの大郷喜一(埼玉・太平中2年)が、バーディーなしと苦しみながらも、5オーバー77にこらえ、東日本決勝大会(4月16、17日、茨城・美浦GC)へトップ通過した。

「バーディーが取れなかったのが残念ですが、今日はパターが入ってくれた助かりました。ショットがぶれていてなかなかチャンスがこなくて、何とかパーでしのいできまた」と振り返った。前日の雪の影響もあって各選手のスコアが伸び悩み、同じティーからプレーした上のカテゴリー15-18歳の部男子のトップスコアは80だったので、大郷の77は好スコアともいえる。

ドライバー飛距離は275ヤードぐらいという。4歳から本格的にゴルフをしているが「最初は右打ちをさせようとしたらしいんですけど、目を離したら左で振っていたそうで、その方がいいということでずっと左打ちです」という。

決勝大会に向け「今日はパターがよかったので、もちろん重点的に練習していきますが、バーディーがなかったのはショットがピンに絡まなかったから。ショットでピンにつけられるようにしたい」と意気込みを見せた。

13-14歳の部女子
nowprinting_750x563

荒木結衣(東京・香蘭女学校中等科1年)

 13-14歳の部女子では、荒木結衣(東京・香蘭女学校中等科1年)がしのいで5オーバー77として東日本決勝大会にトップ通過を果たした。

インスタートで「前半と後半の途中まではショットはよかったんですが、パターが悪くて、ギリギリで外れてしまった」と、惜しいパットが続いてなかなかスコアを伸ばせない展開だった。4番で4メートルほどのバーディーパットが入り「やっとバーディーが来た、という感じでした」と笑った。

中学受験をしていたこともあって、ここ数年は勉強に専念して、あまり大会への出場はなかったという。「この大会も久しぶりで、決勝に行くのも久しぶり。まさか優勝できるとは思っていませんでした」といい「決勝大会までにコーチにちゃんと教わって、今日よくなかったショートゲームを直して頑張っていきたいです」と、課題を挙げていた。

 

【大会コメント】

須藤みかな(千葉・加茂学園8年)

須藤みかな(千葉・加茂学園8年)

◇15-18歳女子2位の須藤みかな(千葉・加茂学園8年)◇

「スタートの10番(パー5)で122ヤードの3打目が入っちゃった。12番でも奥から20~25ヤードぐらいをチップインして、今日はパターが入らなかったんですけど、ラッキーでした。18番でOBしたり、後半はパターが入らずボギーを重ねて、もったいないミスが多かった。ピンポジションが少し難しかった。決勝大会までにショットの精度を上げないと」

加藤金次郎(愛知・長根小5年)

加藤金次郎(愛知・長根小5年)

◇11-12歳男子1位の加藤金次郎(愛知・長根小5年)◇

「地面がぬかるんでいて、アプローチをミスった。10番(パー5)でセカンドを左に曲げて、160ヤードぐらい残ったんだけど、5番ウッドで打って入った。イーグルは気持ちよかった。(西日本決勝大会へも出場で)優勝争いをして、東日本決勝大会でも優勝争いに絡めたらいいです。ショートゲームを練習して簡単にボギーを打たないようにしたい」

飯田柚月(千葉・金杉台小5年)

飯田柚月(千葉・金杉台小5年)

◇11-12歳女子1位の飯田柚月(千葉・金杉台小5年)◇

「前半は12番でOBを打っちゃって。ご飯食べてから、後半頑張った。4番でボギーにして(2位の稲村)かぐやちゃんに1打負けていて、5,6番で2メートルぐらいのパーパットを入れた。7番でフェアウエーの真ん中からトップして終わったなと思ったら、べたピンについていてバーディーが取れた。8番で詰まっていて、かぐやちゃんに聞いたら1打勝っていたので、気を抜かないようにやりました」

稲葉輝海(東京・青梅第三小3年)

稲葉輝海(東京・青梅第三小3年)

◇9-10歳男子1位の稲葉輝海(東京・青梅第三小3年)◇

「いいゴルフができました。前半途中までどのクラブでもうまくできた。そこからはうまくはいったけど、ちょっとボギーにしたところがあった。16番で7メートルぐらいが入ってガッツポーズした。3番で30ヤードぐらいをチップインして心の中で『よっしゃあー』っていった。決勝大会もいいプレーをしたいです。アプローチ、パターを練習する」

武田貴姫(愛知・東桜小4年)

武田貴姫(愛知・東桜小4年)

◇9-10歳女子1位の武田貴姫(愛知・東桜小4年)◇

「ベストスコア(73)が出てうれしい。出だしからパーがたくさん取れたけど、5番で3パットしてダボが来てしまった。パーを目指して、チャンスがあればバーディーを取ろうと思った。6番と9番で取れた。最後18番で1.5メートルぐらいのバーディーだった。いつもはパーをあまり取れないけど、今日はたくさん取れた。西日本決勝にも出るので、優勝して、世界でも優勝したい」

佐野心咲(東京・昭和女子大付昭和小4年)

佐野心咲(東京・昭和女子大付昭和小4年)

◇9-10歳2位の佐野心咲(東京・昭和女子大付昭和小4年)◇

「前半たたきすぎちゃった(39)。2番でボギーにしてミスを引きずりながら行っちゃって、パーもラッキーパーしかなかった。ご飯食べて、気持ちを切り替えて、笑顔を大事にしようと思ってやったら、13番でバーディーを取れた。決勝大会でも今日の後半にみたいに笑顔を大事にして、悔いのないようにプレーしたいです」

吉松優馬(兵庫・塩屋北小1年)

吉松優馬(兵庫・塩屋北小1年)

◇7-8歳男子1位の吉松優馬(兵庫・塩屋北小1年)◇

「優勝できてよかったです。今日はアプローチがよかった。前半メッチャ悪かった(40)けど、後半はボチボチ、バーディーがきて、5個取れて31で回れた。(関西・東海予選でも優勝して)西日本決勝大会は、笑ってゴルフをしたい。優勝する自信はあります」

飯野結心奈(東京・落合第六小2年)

飯野結心奈(東京・落合第六小2年)

◇7-8歳女子1位の飯野結心奈(東京・落合第六小2年)◇

「ベストスコア(83)が取れて、楽しかった。1番で5メートルぐらいのバーディーが入って、パパとタッチした。でもパットがあまりよくなかった。ショートしたり、オーバーしたり、オーバーが多かった。今日はアイアンがよかった。ドライバーは狙ったところに行った」

小嶋紗奈(長野・箕輪東小1年)

小嶋紗奈(長野・箕輪東小1年)

◇7-8歳女子2位の小嶋紗奈(長野・箕輪東小1年)◇

「目標は85だったから、スコアが目標より良くて(83)、一緒に回った友達と仲良くできて、楽しかったです。今日はアプローチがよかった。パターが少し悪かったから、決勝大会までに直していく」