<キャロウェイ世界ジュニアゴルフ選手権>

「キャロウェイ世界ジュニアゴルフ選手権」の開会式が13日、米カリフォリニア州サンディエゴのトーリーパインズGCで行われた。PGM日本代表選抜大会を勝ち抜いた男女各6部門の代表とシード選手を加えた計38人の日本代表が「世界一」に挑戦する。開会式では各国の出場選手らとピンバッジの交換などを行って国際交流を図った。入場行進では、代表選手団主将に任命された15-17歳の部男子の坂本将規(香川・香川西高2年)が旗手を務めた。開会式後は、滞在先のホテルで日本代表選抜大会を特別協賛したPGMホールディングス主催の壮行会も行われ、選手や帯同した保護者らが出席。坂本主将、15-17歳の部女子の蛭田みな美(福島・学法石川高2年)が男女を代表して決意表明。「各カテゴリーで頑張ってW杯のように盛り上げて行きたい。自分では個人、団体戦で頑張りたい」(坂本)「米国に来られるのも家族のおかげ。いい報告が出来るように、優勝目指して頑張りましょう」(蛭田)と、選手たちに呼びかけた。


大会は15日から始まり、6歳以下の部から13-14歳の部は3日間、15-17歳の部は4日間でを争う。PGM日本代表選手団の団長を務める井上透・国際ジュニアゴルフ育成協会代表理事は「代表団で挑戦して4年目。初年度1勝から1つずつ優勝を増やしている。今年も昨年を上回る成績を期待したい。特に、15-17歳の部男女。蛭田が日本女子アマを勝って来ているし、楽しみだ。各部門に日本のトップをつれてくることが出来たので、どの世代が世界で強いか、弱いかが分かると思う」と、38人の挑戦に期待をこめた。
【協会広報ライター・赤坂厚】


【井上透団長(国際ジュニアゴルフ育成協会代表理事)総括】

今年は優勝こそ昨年の3勝から1勝に減りましたが、13-14歳の部男子で杉原が優勝、15-17歳女子蛭田が最後まで優勝争いをし、永井と組んだ団体では優勝した。毎年の目標である「高い年齢層での活躍」という点では今年が一番だったと思います。日本代表選手団を編成して4年目で、着実に成果は出ている。ここ3年、優勝者を出してきた低年齢層が未勝でしたが、各部門で上位に来ており、レベルが落ちたとは思っていません。早くうまくなっても将来につながるかは未知数なので、中長期の目で見たほうがいいと思います。

今年はタイが非常に強かった。ここ数年の傾向ですがアジア、特に東南アジアがジュニアを強化しており、,5年、10年先に世界でムーブメントを起こす可能性が高い。特に女子のターゲットは日本ツアーだと感じました。今後、同じフィールドで戦う選手たちになるので、じかに戦って、肌で感じておいた方がいい。15-17歳男子は今年も1人しか予選通過できませんでした。日本のトップクラスでもこういう結果になることを、真しに受け止めるべきだと思います。

【雑観】

今年の日本女子アマ覇者の蛭田みな美(福島・学法石川高2年)と、女子プロツアーで活躍している永井花奈(東京・日出学園高2年)が、15日開幕の「キャロウェイ世界ジュニアゴルフ選手権」15-17歳の部女子で、世界一に挑む。ともに、誕生日の関係で今年が最後のチャンス。開会式の13日は練習場で調整したが、現地入り後、会場のトーリーパインズGC北C(6229ヤード、パー72)で練習ラウンドを行っている。

蛭田は昨年、1打差でシード権を逃し、PGM日本代表選抜大会を勝ち抜いて再びこの舞台に戻ってきた。「去年はパターで苦労した覚えがあります。今年は自分なりに攻略したいと思っています。自分の出したいラインにボールを出すこと」と話した。女子アマ日本一の肩書きを持っての挑戦に「そうなんですけどお」と照れながら「女子アマの時からショットはずっと調子がいい。今年で最後なので、3位以内を目指したい」と目標を掲げた。

永井は昨年は3日目までイーブンパーと粘ったが、最終日に75と崩れて7位。シード権を獲得したものの、悔いを残した。「今年は4日間ともアンダーパーを目指したい。1日1アンダーを基準にするのが自分の目標です」と意気込みを見せた。今年は女子プロツアーのTポイントレディス10位、サイバーエージェントレディス6位と、プロの舞台でも上位にきている。「この試合は最後なので、去年よりはいい成績で終わりたい」と、世界ジュニア有終の美を飾りたいところだ。

【成績】

【PGM日本代表最終成績】(※はシード選手)
▽15-17歳の部【男子】①ラッフェルス(オーストラリア)283(40)石過功一郎(兵庫・クラーク記念国際高1年)302(以下3日目予選落ち)金子優将(栃木・作新学院高2年)233、坂本将規(香川・香川西高2年)236【女子】①ウィ(フィリピン)280②ウォン(中国)280 ③蛭田みな美(福島・学法石川高2年)281⑥永井花奈※(東京・日出学園高2年)283⑧畑岡奈紗(茨城・翔洋学園高1年)284⑭小倉ひまわり(東京・日出学園高1年)288【団体女子】①日本(蛭田、永井)564(団体男子は決勝ラウンドに進めず)
▽13-14歳の部【男子】①杉原大河(徳島・南部中3年)201(23)青山晃大(愛知・笈瀬中3年)216(36)石坂友宏(神奈川・岩戸中3年)219【女子】①タバタナキット(タイ)193⑦平塚新夢(宮城・住吉中3年)213⑭長野未祈※(千葉・麗澤中2年)216(26)鬼塚貴理(熊本・竜南中2年)219(32)石井理緒※(新潟・本丸中3年)220(38)金城和歌奈(沖縄・西崎中3年)222
▽11-12歳の部【男子】①ヴィリップス(オーストラリア)210⑨久常涼※(岡山・広野小6年)217⑨三田真弘(岡山・京山中1年)217(33)杉浦悠太(愛知・高浜中1年)225【女子】①スタンフォード(米国)214⑰平木亜莉奈(群馬・下里見小6年)227⑲阿部未来※(東京・東落合小6年)228(33)望月美甫(静岡・田子浦小6年)235
▽9-10歳の部【男子】①ネモト(米国)181⑨大野倖(千葉・吉岡小5年)191(37)清水蔵之介※(東京・八坂小3年)199(44)縄田領一(山口・中村小5年)201【女子】①パノ(米国)167②梶谷翼※(岡山・総社東小5年)168③川畑優菜※(千葉・佐貫小3年)175⑥越田泰羽(神奈川・上矢部小5年)176⑧飯島早織※(栃木・矢板小3年)177⑭中原碧望(宮崎・赤江小5年)183
▽7-8歳の部【男子】①コサルッタ(タイ)178③澤田竜成※(東京・第二亀戸小3年)186⑧清水拳斗(埼玉・中尾小3年)190⑧本大志(神奈川・末吉小3年)190⑭矢野仁貴※(愛知・東山小2年)196【女子】①チェイシルプルングラン(タイ)172②藤代成実(埼玉・八幡小3年)183③山本実希※(栃木・北郷小2年)189⑥西山知里(山梨・山梨大付小3年)196
▽6歳以下の部【男子】①ジッタソーム(タイ)169②梶谷駿(岡山・総社東小1年)170【女子】①ドブヒー(米国)175④大橋莉生(静岡・入野小1年)194