<PGM世界ジュニアゴルフ選手権日本代表選抜大会 中国・四国予選>

 15―17歳の部男子は、公受(おおやけ)将輝(愛媛・帝京第五高1年)が、後続を1打振り切るオーバー74をマークして、1位で西日本決勝大会(4月2、3日、佐賀・若木GC)に進んだ。同女子は168センチの大型選手、大西菜生(愛媛・三島西中3年)が6オーバー78ながら高校生らをかわしてトップ通過を果たした。13―14歳の部では、男子は竹内瑛信(愛媛・内宮中1年)、女子は塩澄英香(福岡・内浜中2年)がそれぞれ1位で進出した。西日本決勝大会でIMGA世界ジュニアゴルフ選手権(7月、米国サンディエゴ)の西日本エリアの日本代表が決まる。

 西日本決勝大会進出者は以下の通り。

15~17歳の部
【男子】 【1位】公受将輝(愛媛・帝京第五高1年)=74
【2位】岡田大樹(広島・河内中3年)=75
【3位】村田幸大郎(愛媛・帝京第五高1年)=75
【4位】坂本柊人(広島・瀬戸内高1年)=75
【5位】河本力(愛媛・松山聖陵高1年)=76
【6位】落合凌(香川・高松北中3年)=77
【女子】 【1位】大西菜生(愛媛・三島西中3年)=78
【2位】雪野若葉(兵庫・山口中3年)=80
【3位】後藤田寧々(徳島・香川西高2年)=82
13~14歳の部
【男子】 【1位】竹内瑛信(愛媛・内宮中1年)=78
【2位】松浦佑斎(岡山・総社西中2年)=79
【3位】原田大空(広島・三原第三中1年)=84
【女子】 【1位】塩澄英香(福岡・内浜中2年)=78
【2位】梅津真優美(山口・マシューCペリースクール6年)=80
【3位】高木美空(兵庫・大池中2年)=81
【4位】岩崎星乃(福岡・志免中1年)=83
11~12歳の部
【男子】 【1位】杉原亜規(奈良・生駒東小5年)=89
【2位】佐藤大空(広島・駅家東小6年)=94
【女子】 【1位】久崎成(岡山・芳明小6年)=75
9~10歳の部
【男子】 【1位】竹内康晴(愛媛・和気小4年)=84
【2位】橋平真人(兵庫・園和小4年)=92
【女子】 【1位】松原柊亜(栃木・鹿沼東小3年)=80
【2位】薮内優衣(兵庫・志方小4年)=82
7~8歳の部
【男子】 【1位】梶谷駿(岡山・総社東小2年)=72
(注)同スコアの順位は18番からのカウントバックによる
【広報ライター・赤坂厚】

 

【大会雑観】

15―17歳の部男子
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公受将輝(愛媛・帝京第五高1年)
15―17歳の部男子で、公受(おおやけ)将輝(愛媛・帝京第五高1年)が接戦を制して1位で西日本決勝大会(4月2、3日、佐賀・若木GC)に進出した。トップの組でホールアウトしたときには「前半が悪かったので、決勝にいけるか心配」と思っていたが、終わってみれば後続組も伸びなかった。前半は8番で「18メートルぐらいが入った」というバーディーもあったが、出入りの激しいゴルフで3オーバー。折り返してからやっと安定してきた。13番で3メートル、15番では10メートルを決め、ボギーを1つに抑えて、74で回った。「何しに来たか分からないので、決勝には進みたかった」とホッとした表情。珍しい苗字で「だれも1回では呼んでくれない」と笑う。西日本決勝大会に向けて「欠点が数え切れないぐらい見つかった。まずはアイアンの距離が合わないのを修正しないと」と、課題を挙げていた。
15―17歳の部女子
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大西菜生(愛媛・三島西中3年)
15―17歳の部女子の大西菜生(愛媛・三島西中3年)が、6オーバー78で「納得いかない」ながらも、トップで西日本決勝大会(4月2、3日、佐賀・若木GC)に進んだ。「練習ラウンドと同じ感じでクラブを持ったら、風とかで距離感が合わなくなってしまった。パープレーが目標だったのに」と悔しがった。バーディーも13番で1メートルにつけた1つだけにとどまった。「世界に行くきっかけになれば」とこの予選には初めて出場した。168センチと大柄で将来性を感じさせる。「西日本決勝大会ではパーオンを確実にしていくゴルフをしたいです。弾道が高いので風の影響を受けやすいから注意したい」と、この日の反省を糧にする。
13―14歳の部女子
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塩澄英香(福岡・内浜中2年)
塩澄英香(はなか、福岡・内浜中2年)がトップで予選を通過し、西日本決勝大会(4月2、3日、佐賀・若木GC)に進んだ。「前半バーディーが取れず波に乗れなかった。後半は頑張ろうという気持ちに切り替えられたのがよかった」と振り返った。インスタートで、折り返して4番で第2打を1メートルにつける初バーディー。得意のパッティングでしのいで6オーバー78で回った。「小学校の5年生ごろからこの予選に出ている。世界に行きたい気持ちが強いので」といい、小6の時に1度決勝大会に進んだが、世界はつかんでいない。西日本決勝大会に向けては「守りに入ると連続ボギーが出やすいので、攻める気持ちでやりたい」と、今度こそ世界ジュニア切符をつかみたい。
13―14歳の部男子
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竹内瑛信(愛媛・内宮中1年)
13―14歳の部男子の竹内瑛信(愛媛・内宮中1年)が、終盤乱れたものの6オーバー78で決勝大会に1位で進んだ。「最後の5ホールで集中力が切れてしまって」と、5連続ボギーの上がりに悔しそう。思い当たる理由を聞くと「優勝を考えてしまって、気が緩んだと思う」と、インスタートで4番まで3オーバーの好スコアだっただけに、もったいないことをした。バーディーは13番で1メートルについた1つだけだったが「今日は距離が長いので1つでも取れてよかった」と笑顔ものぞいた。小1のときに「お父さんが練習場で打つのが格好良くて」と始めたゴルフを始めたという。昨年もこの大会に挑戦して予選落ちだったが「あおのときよりマネジメントができるようになっていると思う」という。「風邪を引かず、体調を整えて行きたい」と決勝大会を見据えていた。
9―10歳の部女子
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松原柊亜(栃木・鹿沼東小3年)
昨年の世界ジュニア代表選手が貫録を見せた。9―10歳の部女子の松原柊亜(栃木・鹿沼東小3年)が前半45をたたきながらも、後半1アンダー35で回って80で1位通過をした。「後半はよしっという感じで3つバーディーが取れた」という。東日本決勝大会のシード権を持っているが「試合をしたい」と西日本エリアの大会に予選から出場した。
7―8歳の部男子
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梶谷駿(岡山・総社東小2年)
7-8歳の部男子では、梶谷駿(岡山・総社東小2年)がイーブンパー72の好スコアで制した。昨年は世界ジュニア本戦のシード権を持っていたが、今年のシード権を取れなかったので予選からの挑戦。「今日はドライバーが悪かった。でも、1番でよかった。決勝大会でも勝ちたい」と、3年連続世界ジュニア出場を目指す。

 

【大会コメント】

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久崎成(岡山・芳明小6年)
◇11-12歳の部女子1位の久崎成(岡山・芳明小6年)◇
「アプローチを頑張ってきた。17番で手前から18ヤードぐらいをチップインできた。反省は最終ホール18番でパーを取れなかったこと。いつも最終ホールはパーをとろうと思っているから、悔しかった。西日本決勝大会までにショットが安定するようにしたい。世界ジュニアに出て両親に恩返しする」
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竹内康晴(愛媛・和気小4年)
◇9-10歳の部男子1位の竹内康晴(愛媛・和気小4年)◇
「調子は悪かったけど、楽しくできてよかった。グリーンが難しくて、パットが悪かった。でも、得意のドライバーはうまくいった。いつもは1つぐらいはとるのに今日はバーディーがなかったのが残念だった」